ルルル文庫 乙女なでしこ恋手帖 佳き日の彩り

著者名：深山くのえ【著】/藤間麗【イラスト】

小学館（2019/01発売）

• ISBN：9784094523294

内容説明

大正浪漫の恋物語、ついに完結！

公家華族の娘として生まれながら平民の家で育ち、借金のかたとして貸金業「大つき屋」の長男・要と結婚した十六歳の千鶴。
紆余曲折を経て、二人は幸せで穏やかな日々をおくっていた。
ある日、姉・美江子の結婚話に問題が起こり、千鶴は実家に呼び出される。しかしそれはある人物が彼女に仕掛けた罠で！？
窮地に陥った千鶴の叫びは、要の耳に届くのか。今、二人の絆が試される・・・・・・！
大正浪漫の大人気シリーズ、ついに完結！

小夜と幹弥のその後を描いた「春の迷い」他、番外編２編も収録。

※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[真理そら]

前巻に続いて3番目の許嫁・蝶子登場。千鶴が蝶子の未練を分析しているのがおもしろい。それにしても千鶴を平民育ちの下賤な女扱いしている蝶子や東明の両親、姉妹の下品さに笑ってしまう。千鶴の祖母の形見も見つかり、要の「爺さん」も見つかりカバー絵通りのめでたい完結編だった。

2022/05/28

[しゅてふぁん]

表紙のイラスト通り、幸せそうで何より。千鶴の姉妹は残念すぎるよ、、、 緋桜兄さんが好きだったなぁ(*´∇｀*)

2019/01/20

[すがはら]

またもや蝶子襲来！本当にこれで撃退できたのか不安です。東明家の人々も、物事を自分の理解したいようにしか見ない人たちを描かせたらこの作家さんの右に出る人はいないかも。千鶴と要さんの熱々ぶりにホッとしました。幹弥の静かな執着っプリもちょっとホラーですが読んでる分にはニヤニヤできて愉しいです。

2019/03/05

[陸抗]

最終巻。前巻で懲りたと思ってたあの人が再登場し、更には千鶴の実家からの横やりも入り、千鶴の結婚生活を脅かす。要や、存在すら忘れてた千鶴の兄の働きのお陰で、全てが上手くまとまり、大団円で終わった。幹弥と小夜のその後も気になるものの、きれいにまとまって大満足。電子書籍の短編も気になるけど、Kindle持ってないんだよなあ。

2019/01/05

[ゆり]

完結。千鶴と要さんが幸せそうで読んでいるこちらも満足です。最後まで読むことができて良かった。若奥様は女学生で不愛想な旦那様は少女画家さんという設定が時代にしっくり馴染むシリーズだったなあ。蝶子さんなんて諦めの悪い……と思っていたけど二人の素の仲睦まじさには敵わなかったようで、いい気味。東明の長兄がまともな人で父親をあっさりあしらっていってくれたのもよかった。小夜さんと幹也さん私も実はほんの少し心配だったのですが、杞憂だったかな。旦那様のためにケーキをこさえる千鶴ちゃんに幸せのおすそ分けをもらいつつ読了。

2018/12/30