内容説明
七ツ星稲荷神社で見習い神主として家業を手伝う水主村勉――通称トムはどこにでもいる普通の高校生。だが、「わし、狐だったんや」という言葉を遺して亡くなった祖父のせいで、トムの平和な日常は脅かされることになる。ある晩、トムがあやかしと呼ばれる不可解な存在に襲われかけたとき、不思議な雰囲気の少女に出会う。彼女は神社入口にあるペアの狐像の片割れだと言ってきて――。 謎の事件に見習い神主とケモミミ神使が挑む!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
51
日常生活の流れの中にあやかしとの戦闘がある、という良い意味でだらだらっとした構成が面白かった。2019/01/10
ありす
35
祖父が今際の際に残した言葉『わし、狐やったんや』。この一言で、見習い神主で高校生のトムの日常が脅かされることに。神社を守る神使の片割れだった祖父の死で神社の結界が壊れた。あやかしに襲われているところに、もう片割れの神使が少女の姿で現れる。トムが結構真面目な高校生で、登校はもちろん休み中のノート写しとか、朝や放課後、休日に神社の手伝いをする様子には感心した。ラスト10頁ぐらいの展開が急に感じ、終わりだけ少しモヤモヤが残った。2021/01/23
浮草
6
世界観が好きな作家さん。これはこれで面白かったけど、昨今はやりのあやかしもの風味が強く、登場人物のキャラが他の作品からの期待値には届かなかった〜2020/01/18
あずとも
4
良い意味でだらっとした展開で読みやすかった。主人公の家族や友人のキャラが楽しくてまだまだ続きが読みたい。妹の尻尾はどうなったのか気になる。2019/01/14
チェス
3
図書館本2020/10/05