内容説明
小説の中の世界で、主人公の「隣人」はじめました!?
ごく平凡な会社員の私は、大好きな退魔小説『闇の慟哭』の最新刊を買った帰り道、黒いもやに襲われる。
気がつくと、精悍な美貌の男性が助け起こしてくれていた。
あらお隣の如月さん……って、彼は『闇の慟哭』の主人公では!?
なぜか私は『闇の慟哭』の端役、田中舞の中に入ってしまったらしい。
“如月の隣人”というちょい役のはずが、二つの魂を宿したことで妖魔に狙われまくる田中(私)。
そのせいで如月に助けてもらうことも多く、あきらかに田中(私です)は「主人公の隣人」の領分を超えた日常を送ることに!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あゆみ
31
★★★★★ モブキャラで凡庸な私はモテるはずがないという思い込みから如月やその他からのアプローチをスルーするマイと、嫉妬や独占欲を露わにする如月のキャラがおもしろい!現代退魔ホラー小説『闇の慟哭』では如月はひとりの女に執着したりしないって書かれていたのに、鈴木麻衣が隣人役の田中舞のキャラの中に入り二つの魂を宿したことで実際のストーリー展開からずれが生じ如月がマイに執着しまくる姿がツボ!続編希望!→2019/02/05
陸抗
24
お勧め本。面白かったー。大好きな小説の中に入り込んでしまった鈴木麻衣。小説の主人公、如月の横に住む田中舞と魂が融合したため、妖魔には魅力的な存在になってしまい…。小説の内容を知ってる為に、自分はモブだと信じて疑わないマイと、必死にアプローチしてるのに分かってもらえない如月。それでもしっかり外堀は埋まっていってるので、マイが捕まるのも時間の問題かな。その辺ももっと読みたいので、続きが出てほしい。鈴木と田中、両方の両親の死も、今回の展開に何か絡んでいたりして。2019/08/20
みき。
23
異世界転移もの。異世界といっても、ちょっと裏側みたいなほぼ現代日本。妖魔がいて退魔師がいる、ありそでファンタジーな世界。主人公の隣人に転移しちゃってるわけだけど、まあヒロインポジですからね!しかもとんでもなく鈍くて焦れるw わたしはこれは恋愛モノだと思ってる。マイちゃんあんまり鈍いから如月さんが不憫でならんwそこがいいけどw 加筆もされてて続き出て欲しいなあ2019/01/14
シオウ
22
気づいたら大好きな物語のモブキャラになってた麻衣。物語の主人公 イケメン退魔師の隣人として、でしゃばらずに帰り方を探す決意をするが...そうは問屋が卸しません!一番笑えるのはモブキャラに徹しようとする麻衣のプロ根性wそのせいで想いに気づいてもらえない退魔師の不憫さも笑いを誘う。軽く読めるけど面白いという良書。続き出たら読みます。2020/01/14
MAMI.
16
★★★★☆2020/04/16