ちくま新書<br> 都市空間の明治維新 ──江戸から東京への大転換

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ちくま新書
都市空間の明治維新 ──江戸から東京への大転換

  • 著者名:松山恵【著】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 筑摩書房(2019/01発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480071958

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内容説明

かつて「江戸」と呼ばれた都市は、どのような過程で「東京」となったのか? そして、そのとき、人びととその暮らしぶりにはどのような変化が起こったのか? 京都からの遷都、煉瓦街計画、武家地の転用、貧富分離策の展開、新開町の誕生など都市空間の変容をつぶさに考察し、また元幕臣や町人、さらには維新変革を機に歴史の表舞台にあらわれた「謎の新地主」など、そこに生きた人びとの痕跡をたどる。150年前、その都市では何が起こっていたのか? 史料と地図類を丹念にたぐり、首都への大転換に迫る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

56
江戸がいかにして東京になったかを考察した一冊。東京もまた一日にしてならずというか、冒頭の銀座の一部だけで計画倒れに終わった煉瓦街計画や桑茶令と都市を作り上げるための試行錯誤から引き込まれる。土地を巡る新地主たちのあれこれや土地を切り売りする大名とそれに群がる商人といった、今も昔も変わらないような話も興味深い。先に読んだ『江戸東京の明治維新』と内容は通底する部分があるけど、あちらが庶民の暮らしなどに焦点を合わせたミクロな視点だったのに対して、こちらは全体の流れを見たマクロな視点。どちらも面白く読めたけど。2019/04/12

gorgeanalogue

6
必ずしも自分が知りたいことが書いてあったわけでもなかったし、研究者然とした文章で読みやすくもない。ただ、新政府が武家屋敷を召し上げることで生じた「資産」が東京のドラスティックな「近代化」(というより再編成)の原資であったことなど、なかなかに興味深い。一方で、前田愛なんかに言及しているんだから、もっと大胆なトポロジカルな読み解きを読みたかったような気もする。2020/09/21

月猫夕霧/いのうえそう

5
明治が始まって数年間に起きた、明治政府による東京大改造を解説した本。江戸時代の首都である江戸を明治国家の首都である東京にするためには武家屋敷をどけたりしないといけないのですが、理想は皇居周辺の土地を接収してそこを官庁街などにするつもりが、様々な要因で一筋縄ではいかなかったのが判ります。とはいえ、広大な大名屋敷を活用できたからこそ、今の街並みを作り出すことができたのですね。2019/05/28

アメヲトコ

5
江戸が東京と称されてからの明治初頭の数年間、その都市空間はどのように変貌したのか。2014年刊行の『江戸・東京の都市史』をベースに、新たな知見も加えて一般(やや上級者)向けに書き改めた一冊です。その対象は銀座煉瓦街計画や桑茶令の再考、伊勢神道の宗教空間の創設過程、武家地の再編など多岐に渡り、密度の濃い内容です。転換期にはつきものの、一山当てようとどこからか現れるあやしい人達の存在も面白い。2019/01/24

onepei

3
禁断の武家地に機を逃さず進出する庶民のたくましさ2019/07/02

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