内容説明
『荘子』はすこぶる面白い。読んでいると、世の中の「常識」という桎梏から解放される。二千年以上前から伝わるこの本は、今に生きる「心の自由」のための哲学なのだ。そしてその思想は、禅の考え方にも深く沁み込んでいる。……あらゆる価値や尺度からまったき自由を獲得した稀代の思想家の、非常識で魅力的な言語世界を味わい、「遊」の世界へ読者をいざなう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
7
もとより人間は、分かることなど不可能な存在ではないのか。論じ、弁ずるのが人間的営為だと思う人々からすれば、聖人は愚鈍にさえ見える。万年の久しき変化のうちにも一筋に純粋さが保たれ、それによって万物をあるがままに肯定し、すべてを包み込んでいる。穿って言えば、役立たずになる覚悟がないと遊べない。柳は緑、花は紅。2018/06/10
Tenouji
6
100de名著の周さんやスタジオセットのイメージで読んでしまった。復習には良かったかな。荘子の思想は、人間や生物存在そのものが自然界の一部であり、本来的に自在であることがベースにあるようだ。他書もあたってみるかな。2015/07/01
K
5
原書を読むべき。これは邪道だし無駄が多すぎる。2015/12/06
杞人
4
孔子も老子も自分自身もキャラクター化してその価値を顛倒していく荘子を語るに当たって、荘子と自分が登場する寸劇の形を取った随筆というかそんなもの。荘子によって荘子を語るとは、これぞ最も荘子にふさわしいやり方かもしれない。そして、荘子=荘周は近所の安アパートに住んでる謎の関西弁整体師のおっちゃん「周さん」として登場するので、脳内映像がどうにもはるき悦巳(『じゃりン子チエ』の作者)で再現されてそれもまたいい感じ。2013/03/04
み
2
物語口調で書かれていて読んでいて快適、まさに荘子と「遊ぶ」。『荘子』通りに生きるなんて到底無理だろうけれども、1つの形として知る価値はあるはずだ、豊かな今のために。『其の始まる所を知らず、其の終わる所を求めず。』2010/10/23
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