角川新書<br> 娼婦たちは見た イラク、ネパール、中国、韓国

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角川新書
娼婦たちは見た イラク、ネパール、中国、韓国

  • 著者名:八木澤高明【著者】
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • KADOKAWA(2019/01発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784040822891

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内容説明

世界は戦争とテロと、ポルノだ。

国家、軍隊、階級、習俗、貧困。
人を縛るものが溢れる世で生き続ける娼婦たち。
イラク戦争下で生きるガジャル、韓国米軍基地村で暮らす洋公主、ネパールの売春カースト村の少女に、中国の戸籍なき女・黒孩子など。
極限状況で暮らす彼女たちの眼から、この世界はどのように見えているのか?
底から見た世界の実態とは?
15年以上に及び、日本をはじめ、世界各地の夜の街と女たちを取材してきた著者による、現場ルポの決定版!!

世界の姿は、最古の職業・娼婦たちが知っている。
●イラク戦争下で生きる娼婦
●ガジャル、イラク宮殿にいたロマ
●デウキ、寺に捧げられ娼婦となったネパールの少女たち
●売春カースト・バディ村の少女
●ヒジュラ、第3の性の娼婦
●中国の戸籍なき女、黒孩子
●韓国米軍基地の娼婦、洋公主

※本書は2016年7月に小社より刊行した『娼婦たちから見た戦場』を改題の上、加筆修正し、再構成をしたものです。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

こぽぞう☆

14
著者が世界のどこへ行っても娼婦を買う。そちら側に行かないとわからない世界があり、その視点で本を読むことができるのだから文句は言えないが、買う。前に飛田の話を読み、それは著者が女性でかなり限界を感じたので貴重ではある。紛争地に入る(入って時には母国に迷惑をかける)ジャーナリストがいるから、紛争地の内実もいくらかでわかるわけで、しょうがないか。2019/01/30

田中峰和

8
中国のエイズ村奇譚「丁庄の夢」は、売血の注射針の使いまわしで感染したのは理解できたが、元々のエイズの感染源が出稼ぎ売春婦だったとは。恐るべき河南省の貧困。一人っ子政策で生まれた戸籍を持たない黒孩子は長じて娼婦にならざるを得なかった。中国発展の裏に潜む闇は深い。他にイラク、ネパール、韓国の娼婦への取材も好奇心をそそる。日本に併合され公娼制度が持ち込まれただけでなく、さらに従軍慰安婦までさせられた韓国。その日本と韓国も戦後は米軍の進駐により同じような道を歩んだ。フィリピン人娼婦は日本から韓国に移動したらしい。2019/07/15

Katsuto Yoshinaga

7
「世界は戦争とテロと、ポルノだ」の惹句に惹かれて即買い。第一景イラク「アメリカがイラクにもたらしたのは民主主義ではなくポルノだ」という現地の言葉、第二景ネパール-神と売春カーストの国における幼児婚≒「花嫁は10歳」、第三景中国における纏足と宦官は「人間が絶対的に信用できないという妥協なき不信感」、大四景韓国の売春防止法(2004年制定)廃止を訴える娼婦たちのデモ、といったあたりの言及が記憶に残る。言葉足らずなところが散見されるが、自ら買って言葉にしているところは高評価。他の作も読んでみたい。2019/02/08

こも 旧柏バカ一代

6
ネパールの話は衝撃的だった。 カーストで決まってるとか呪いだろ・・・2019/05/13

輪-ring-動 don't

4
たぶん、書名を見ただけで投げ捨てようとする人がいるだろう。本書を読むことで、そうして遠ざけられてきた存在に、いくらかの理解が及ぶのではないだろうか。著者が話を聞いた人々は、日本から見た外国人だ。つまり日本とは関係のない、別世界の出来事だとするのは、残念ながら無理がある。見えにくくなっているだけで、存在を示すものは確かにあるし、人が人である限り、存在し続けるような気さえする。本文に書かれた中で強烈なのは、とある国のカースト制度におかれた女性が、両手を使って「ある動き」をすることだ。2021/11/09

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