オートマン(1)

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オートマン(1)

  • ISBN:9784065141748

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内容説明

2018年の名古屋。国内最大の自動者メーカー「ミカワ自動者工業」の業務は、プラスチック製の有機人形に人間の原形質を注入し、産業機械「自動者」を製造することである。『横浜駅SF』で話題をさらった希代の作家が漫画原作初挑戦で挑む会社員SF。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

トラシショウ。

32
「──要するに人間の形をした機械を人間の血液で動かしてそれで社会が回ってるって事実は、それだけ誰かの感情を刺激するんだよ」。「自動者」。生命の「原形質」を注入され、人間の「体液」によって駆動、人の代わりに働くプラスチック製の「有機労働機体」が町や工場等のそこかしこで当然の様に稼働する、我々の知るモノとは異なる社会を舞台に、国内最大手の「自動者」メーカーの安全調査班に従事する腕は良いが無表情な杁川、彼とコンビを組む事になる蓜島の、彼らにとってはごく普通、読者にとっては特異な日々を描くSF(以下コメ欄に余談)2019/01/18

Tenouji

18
現実には、生命の定義については、我々は未だに行えていないわけだが、この漫画の世界では、原形質というものが肝らしい。多くの人の原形質を混ぜると、欲望のない自動者ができるというあたり、社会風刺的な設定も面白そうだね。2019/03/04

緋莢

17
お気に入り登録している方の感想に興味を惹かれて、手に取りました。2018年。プラスチック製の機体に、人間の体液から抽出される原形質を注入した産業機械「自動者」。その自動者は日本の基幹産業となっており、生産シェア世界2位を誇る名古屋のミカワ自動者工業に勤める杁川(いりかわ)康は、配属された新人の蓜島(はいじま)志織を教育係を任されます。杁川が蓜島に、自動者の故障の原因や修理方法を教えると共に、そもそも自動者とは何か、どのような歴史があるのかを語ります(続く2019/07/10

紫雲寺 篝

7
人間の血液などから抽出される「原形質」と呼ばれる生命のもとを使い、自立し、作業をこなす「自動者」と呼ばれる労働機体が闊歩する2018年名古屋。杁川は自動者に人一倍執着するミカワ自動者工業の一社員。そんな彼はコミュ障である一方、不可解な動きをする自動者に対する洞察力が異様な程に高い。自動「者」という人に意図して似せられないよう作成された人に似た労働力は様々な人の感情を刺激するが……!?ある一つの技術が読者の知る世界と違うだけで、似たような時代を歩んできた架空の世界が舞台のSF作品。モチーフが面白いな。2019/01/22

コリエル

5
表紙ロボットっぽいしSFかなと思ったら、どちらかと言えばファンタジー。人間の生気で動くゴーレムのような存在の自動人形がいる世界。なまじファンタジックな設定を作ったばかりに世界観の説明に終始していて、動きは乏しい。主人公格の杁川は自動者やその反対派に色々含むところがあって何か動いているようだが、さして興味も湧かんな…2019/01/15

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