内容説明
警視庁捜査一課の警部・佐々木は、一人娘さくらが病気で余命半年と宣告されたため、警視庁を退職し二人で旅行に出た。三年前に妻が病死した時は何もしてやれなかったのだ。しかし、鳴門の「渦の道」でさくらは何者かに誘拐されてしまう。そして解放の条件として、射撃大会で優勝したこともあるその腕で、二日以内に警視総監を射殺せよと命じられる。どうやら事件の背後には、穏健派の現総監に反旗を翻す「強い国家・強い警察」を望む者たちの存在があるようだ。刻々と迫るリミット。果たして佐々木の選択は!? 警視庁内に存在する深い闇に十津川が切り込む。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sachi
1
毎回、西村京太郎さんの十津川警部シリーズには、違う意味で驚かされるが、これも、最初から最後まで、え?となる作品。予後の悪い病気の娘が、最後の旅行中に誘拐され、取り返そうとする元刑事の父の話。作中で、10代の娘が父に最後を覚えていて欲しくて、一緒にお風呂に……無いわー…ある?そんな10代?シリーズとなった物語最後しりきれトンボ感…もはや、切り離しトカゲの尻尾物語感が凄い!斜め上をいくストーリー展開に、巷の笑わす物語よりも、いい意味で笑う。2024/05/12
asky0084
1
★★★✪☆2018/12/25