神戸 闇市からの復興 

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神戸 闇市からの復興 

  • 著者名:村上しほり
  • 価格 ¥4,620(本体¥4,200)
  • 慶應義塾大学出版会(2018/12発売)
  • 盛夏を彩る!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~7/28)
  • ポイント 1,260pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784766425666

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内容説明

「日本一の大闇市場」とも称された神戸 三宮の闇市。
1945年夏以降、戦災復興とGHQによる占領政策が同時期に進むなか、多様な人びとがひしめき、せめぎあって、神戸の都心は形成された。

語り継がれてこなかった当時の人びとの活動を、新聞記事の引用と聞き取り調査、豊富な視覚資料にもとづき生き生きと描く、新たな都市空間の近現代史。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アメヲトコ

6
2018年刊。神戸の戦後復興の過程を、新聞と写真、関係者への聞き取りを中心的な史料として描いた一冊。闇市というとヤクザと在日の抗争のようにスキャンダラスに描かれがちでしたが、そうしたステレオタイプからは距離を置いた冷静な分析が新たな戦後神戸像を示してくれています。カバーにも使われているハナヤ勘兵衛氏の写真も印象的で、とりわけジャンジャン横丁で撮られた「銀めし」(229頁)がいい。2022/06/25

AKa

3
神戸の三宮・元町と、新開地・湊川公園周辺の闇市(ただし、この表記は非合法的な響きを嫌ってあまり使われなかったのだが)や米軍基地について。闇市については、ジャンジャン市場の名は小学生の頃の社会科の副読本で見た覚えがあったが、米軍キャンプが三宮や新開地と言った繁華街のそばに存在していたことについては初めて知った。また、神戸の闇市=在日朝鮮人とヤクザというイメージがあったが、それは田岡一雄の自伝や、それを基にした映画、そして信奉者たちによって誇張されたものであり、…2019/01/26

ポルポ・ウィズ・バナナ

1
一次資料に基づいて綴られた戦災から闇市の誕生そして衰退のレポート。まず闇市という言葉は45年後半には新聞では使われなくなっていることに驚く(自由市場と表記)。そして神戸と闇市となると暴力団絡みは必須と思いきやほとんど触れられず、これは大学での研究の限界と思いきや、闇市を舞台にした朝鮮人とヤクザの抗争は後者の伝記等に基づいたフィクション要素が多分にあるとのこと(そして実際に再開発においてヤクザが入り込む要素は限りなく少ない)。2020/05/05

メーベル

0
街歩きの別視点2022/06/21

0
神戸の戦災からの復興の過程を追った本。米軍の空襲の焼け跡から「闇市」が誕生しマーケットや商店街へと変貌を遂げるまでの過程を、GHQ文書、日本の公文書、インタビュー、写真や絵や地図によって解明していく。戦後占領軍の占領下で、戦乱で生まれた浮浪者や在日外国人、暴力団や真っ当な商人まで多様な人々が集まり、独自の経済圏を築く。安価な飯屋や食堂は、不衛生で火災もしばしば起こっていたが、弱者救済策が後手に回った日本ではセーフティーネットとなり、神戸が戦後這い上がる原動力となった。闇市の街並みを五感で感じられる一冊。2019/02/15

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