内容説明
山高帽に針のような口髭、鹿革の手袋に細身の杖、フランス好みの洋服に身を包み、突如登場する怪紳士は、元国際スパイと噂も高い外務省嘱託で、探偵・右京慎策。変幻自在の行動と推理で、警視庁随一の腕利き吾来警部を相手に、時には挑発、時には助力、文明開化が惹き起こす難事件を次々に解く。単行本未収録2編を加えた〈ハイカラ右京シリーズ〉決定版!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
渋谷英男
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後期2篇以外は読みにくい。☆2.52015/08/21
MIRACLE
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筆者が「探偵暦」以後に発表した「明治吸血鬼」「狼男の恋」の、二作を収録した作品集(「探偵暦」とはことなり、発表順に並べている)。なお、「探偵暦」が本書の底本なので、本書は「探偵暦」の補遺という感じ。新保晴久が「人と解説」を執筆しているが、新保は巻末の「吸血鬼」「狼男」を先に読むことを進めている。これは余計なお世話というもので、新保の悪弊である僭越な態度が、ここにも出ている。2012/11/12
みい⇔みさまる@この世の悪であれ
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☆×4.0…古き時代のミステリー。ちょっと名探偵の右京はひねくれものの傾向があります。ライバルの吾来警部はいつもそんな彼に振り回されていますし、危険な目に遭って負傷も数々…あれだけ汚していて死ななかったのが奇跡としか…基本的にトリックは昔のミステリーに順次、エログロの傾向が強いです。それと方言が出るので、人によっては拒絶反応が出るかも…?2012/03/05
氷沼
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再読した際にコメントしようかと思いましたが、イマイチ面白くなかった記憶があるので再読はしないと思います。日影丈吉全集では読みますが。