内容説明
ニクソン・ショックによる混乱と不安が、経済界を震撼させていたその年の秋、エースラインの株価が突然と火をふき、緊急役員会の席上、社長が心臓発作で急死した――三光汽船(当時河本敏夫社長)によるジャパンラインの株買占め事件の真相をモデルに、海運再編の密謀と、企業人たる男たちの凄まじい闘いを描いた、著者渾身の傑作長編
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さきん
20
海運会社の敵対的買収を巡る話。当時1960年代は文字通り護送船団方式で政府の方針に海運が従うというのが大方であったが、準大手の三光汽船は一匹狼でジャパンラインを買収して、大手への仲間入りを狙っていた。大手の仲間入りを狙うのは良いと思ったが、株式を買い占めるやり方は、ホリエモンみたいに上手くいかないと思った。戦前の融資を受けた頃の本業の発想と工夫で頑張るのが大事だなと感じた。2017/08/13
tommy
1
この業界では有名な話を元に書かれた話なので読んでみたが、少し残念。 登場人物が多すぎてそれぞれの人の印象が薄まってしまった。2016/12/10