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内容説明
貸本作品の中でも特に貴重な、水木版時代劇の集大成が登場! 実在の戦国武将伝から怪異・妖怪譚まで、その多くが単行本初収録となる歴史漫画全10作品を収録する。さらには水木が責任編集を務めた貸本『群雄』から激レアな記事ページやカラーイラストを完全再現! 大迫力の大ゴマ、リアルな筆致、手に汗握るストーリー……その全てが水木漫画のルーツとなった幻の作品群が遂に蘇る! ★解説「それは生命の賛歌である」冲方丁
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ただいま蔵書整理中の18歳女子大生そっくりおじさん・寺
46
水木しげるが貸本時代に描いた時代劇画集。後半は怪談物だが、前半は武将や剣豪物である。この前半が貴重。戦記物と全く同じ感じで描かれているが、戦記と違い、割りとシニカルな眼差しで豪傑を見ている。冒頭の山中鹿之助伝など、後年の『近藤勇』『ヒットラー』につながる視点がある。近藤と言えば、本書収録の『剣豪正傳』には近藤が登場。著者が調布に引っ越す前のものなのか、余り深い関心を示してはいない。楠木正成を扱った『決戦千早城』は明らかに途中で手抜きな雑なタッチになるが、すね助という架空キャラクターが水木節の台詞を呟く。2015/12/15
ぐうぐう
17
貸本作品の中でも時代物を収録した本巻。冒頭でいきなり水木しげるは、「豪傑とか剣豪とか言っても人間ですからやたらにわけもなく強いわけでもないのです。」と、活劇を期待する読者に注意を促す。確かに読んでみると、主人公がむやみに強いわけではなく、その姿は必死であり、無様なときすらある。「そこには豪傑とか超人というものはない……。殺そうとする者と殺されまいとする者とが必死にもがくだけだ。」当時の貸本のリアル志向に乗っかりつつも、そのリアルに水木なりの主題を込めた、これは時代漫画だ。2015/11/05
剛腕伝説
12
山中鹿之助伝・『残月』、楠木正成伝『すね助と楠木正成』、山姥伝説『異形の者』等々。時代劇に活路を見いだそうとしていた頃なのかな?2024/02/23
軍縮地球市民shinshin
5
本書の最初に掲載されている剣豪漫画や時代漫画数篇は、いずれも作者にあまりやる気が感じられないものばかりな気がする。山中鹿之助を描いた「残月」などは、やたらと説明的な文章が多く、漫画を読んでいるといった感じがしない。後半の「うじ虫」「水妖鬼」「壁ぬけ男」「異形の者」といった妖怪が出てくる話がやはり水木は上手い。2015/11/08
○○○ ○○
0
「残月」が素晴らしい。p25四コマ目、p30-31の頁を横切るような山のシルエット、p40二コマ目など黒ベタの使い方が絶妙で異様な力強さ、濃密な時間感覚があるし、p67-68の演出など本当に見事だ。p62三コマ目の唐突な概略図などを見て思うのは、当時の水木が時代劇を完全に戦記漫画の延長線上で捉えようとしていたということで、これが一転後半収録の怪奇ものになると全くスタイルを変えてきている。異形の怪物を最後科学的に解説してみせ、しかしどこか釈然としない部分が残るお馴染みのスタイルが江戸時代でも炸裂する2017/04/09
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