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内容説明
カルロス・ゴーンの逮捕は、なぜいまだったのか。今後の自動車産業、ひいては世界経済に何が起こるのか。ゴーンが狙っていた絵画による報酬受取という租税回避手口から、フランス政府と日本の経産省・日産との激突、その裏にある米仏の対立とアメリカによる口座監視体制、フランスでの暴動、さらには各国で進むファーウェイ排除の動きとの関連性まで、ゴーン失脚を取り巻くさまざまな状況を解説、今後の世界的企業再編や経済変化を読み解いていく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hk
22
「うーん!ジョージ・ショック!」で始まった平成が「ゴーン・ショック」にて幕を閉じようとしている。吉本新喜劇ブームに沸いた平成元年から、瞬く間に30年が過ぎ去った。それは奇しくもグローバル化の本格始動と終焉に符合する。本書はグローバル化終焉の象徴としてゴーン逮捕を捉え、その周辺にいるマクロン政権・中国共産党・ルノー・ファーウェイなど愉快な仲間達との関係を解きほぐしていく。「世界の隠れ家」「欧州の中国」「戦勝国の皮をかぶった最初の敗戦国」等と揶揄されるフランス。フランスという補助線は現状認識にすこぶる有用だ。2019/04/04
はるわか
14
グローバルから反グローバリズムへ世界は転換しつつある。国家をバックにした国有企業が欧米企業を買い漁り、強制的に技術移転をおこない、国際ルールを変えて他国の市場を荒らし、グローバリズムの恩恵を最大限享受してきた【中国。似た構図のフランス。カナダ。中国に依存するドイツ。ロシア。】。対抗して反グローバリズム(自国ファースト、金融監視体制)を強める【アメリカ。アメリカについたイギリス、日本、メキシコ、ブラジル】。トランプ大統領より対中強硬な米議会。各国の構図はユーラシアvs海洋国家群に変化し、枠組み再構築。2019/10/04
むらり
8
渡邉先生の本は本当にためになる。こんなところで繋がっていたのか、と目からウロコの連続であった。2018/12/29
ミチ
7
ゴーンに関わる世情の話が主でありゴーンの生い立ちからこの事件に対することの記述が少なかった。2023/04/08
Mik.Vicky
5
ゴーンのような大物があれだけの不正をバレずに追完できると思っていたのだろうか・・とても不思議に感じる。しかし、日本の行政・司法もあれだけの大物を逮捕して、世界的には非難を浴びることも多い、司法行政の中に隔離して取り調べを行うなんて、強気!まあ記載している通り米のバックアップはあるんだろうけど。2019/02/17