ソロー『森の生活』を漫画で読む

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ソロー『森の生活』を漫画で読む

  • ISBN:9784900963801

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内容説明

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シンプルな生き方を提唱して、名著のほまれ高い『森の生活』。
実際に読むと長大で難解なこの作品を、選び抜いたソローの文章とジョン・ポーセリノによるシンプルな描線で漫画にしたのが本書です。
ポーセリノはソローの文章を引用しながら切り貼りしたり入れ替えたりして、一編の物語を読むように漫画を構成しました。漫画の中には次のようなソローの文章が散りばめられています。
◆この世界で生きることは苦行ではなく、遊びなのだ。シンプルに賢く生きてさえいれば。
◆わたしの生き方には、少なくともひとつの利点がある。それは自分の生活そのものが娯楽であり、常に新鮮だということだ。
◆わたしを従わせようとするなら、わたしが頼っている原理より高い原理を持ってこなくてはならない。
◆わたしが森へ行くことにしたのは、死ぬときに、自分は本当の意味で生きてこなかったと思い知らされるようなはめにならないためだった。
そして後半では、引用されたソローの文章を含む段落ごとに訳出、これによってどんな文脈でその文章は書かれたのかがわかるようになっています。
本書の「はじめに」にこんな文章があります。
〈ポーセリノは、日の当たる戸口や森のなかに座って、流れゆく時間にひたっているソローの静謐な思考を忠実に再現してくれた。まるで何も起こっていないかのようだ。この本でわれわれもソローと同じ経験をする〉
あなたも、シンプルな絵に込められたシンプルな哲学を、経験してみてください。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

102
今から約180年前ウォルデン湖の近くに小さな小屋を建ててそこに住み、最低限の食料を作る以外は執筆と読書に当てた。そんな生活の中で執筆した文章をまとめた「森の生活」はアメリカ文学を代表する著作となったが、出版当時はあまり注目を集めなかった。「質素で、他人に頼らず、寛大で、信頼を基盤においた生活を送る」「この世界で生きることは苦行ではなく、遊びなのだ。シンプルに賢く生きてさえいれば」単純だけど味わいのあるマンガと本から抜粋された文章。マンガのパネルディスカッションと「森の生活(抄)」が載る。雰囲気は伝わる。2023/03/10

mocha

88
読んでみたいけど敷居が高かった『森の生活』。漫画で読めるのなら、と手に取った。究極のシンプルライフを実践し、環境問題や物質主義にいち早く問題提起をしたソロー。力の抜けた絵とはしょった文章が、静かで余白の多い生活を実感として感じさせてくれる。うるさい社会に煩わされず、真にやりたいことだけをやる。その日々は確かに理想的だ。けれど、彼に代わって税金を払った叔母(不本意ではあっても)や、住む場所を提供した人物がいたことを考えずにはいられない。2019/09/28

Koichiro Minematsu

45
ソローは森でシンプルに賢く生きた生活をした。自然から得られる叡智に気づいた時、人は幸せになれるんだ。これから暖かくなる春、良い季節がもうすぐです。ソローは思想家と言われますが、行動家ですね。そうありたい。2023/01/29

しん

40
ヘンリー・デイビッド・ソローの『森の生活』は、読んだことはないけれど、どのような本なのか漠然と知っていたつもりだった。文庫本の上下巻で出版されていて、いつか読んでみたいと思っていたところ、この本を本屋さんで見つけた。これなら、『森の生活』のエッセンスを簡単に読めるかも知れないと思って。言葉は少なく、とても静かで、淡々とした感じなんだけど、じわっとした味わいがある漫画だった。そして後半50ページの『森の生活(抄)』は、難しい文章ではないのだけど、読むのにかなり時間がかかった。とても良い本だった。2018/11/13

マリリン

36
宿泊したハット・ウォールデンにあった本書を読む。コミックだが1/3があとがき。ソローの生い立ちからウォルデン湖へ駆り立てた思想が静かに浸透してくる。評価していたのは未読の「緋文字」の作家ホーソンや「若草物語」のオルコット等。宗教的教義や共同体への服従より、個人的な直観を大切にする超越主義運動の一員だったという。社会の中心から離れて暮らすために選んだのがウォルデン湖の辺り。庭仕事等で収入を得、シンプルで自由に暮らすが、社会から逃れようとしたわけではない。現代の環境主義運動の父と呼ばれているのも納得。 2025/04/10

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