- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
人類の遺産である「非暴力」思想はいかにして生まれたか。近代化の過程で科学万能主義に抗い誕生した秘教思想との関わりを軸に、ガンディーの知られざる実像に迫る評伝。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さとうしん
14
ガンディーと西洋の神智主義や神智主義者との関係、あるいは菜食主義など、その宗教思想面や身体性に着目した評伝。植民地エリートの出身ながらも、「敵の論理」に乗って自らのアイデンティティを構築しつつ、更にそれを逆手に取って反英運動への大衆動員に成功し、エリート主義の限界を突破したと評価する。グジャラート商人の家の出身というガンディーと同様のルーツを持ちながらもガンディーと袂を分かったジンナーとの対比をもっと読みたかった気がする。2019/01/04
スプリント
10
晩年の聖人のイメージしかなかったので知らなかった事実ばかりでした。マダム・ブラヴァツキーの神智主義との関係とインドでの活動への影響などが興味深い内容でした。2019/03/10
mittsko
8
「秘教思想」という独自の角度からのガンディー評伝。彼のこうした顔は、南アジア研究の専門家でも知る人は少なかろう。そういう意味で、ガンディーの中級入門と位置づけるのがよいかも。もう一点、最新のガンディー研究/論/評を背景に執筆がなされているのも特徴的だ(日本でその議論にプレイヤー参加しているのは間さんだけ!)。読み応えありだが、これも中級入門。いやそれにしても、杉本先生がガンディー論の単著を物されるとは思わなんだ。南アジア地域研究をやってると、ガンディーに引っかかっちゃうもんなのかな、どうしても。2020/12/08
原玉幸子
2
非暴力のガンディーの評伝とも言える本書は、印哲学とヒンドゥー教、アフリカ大陸の歴史(に於ける印との交易)、英植民地の印度(=戦争とナショナリズム)等の、近時の私のテーマに照らし歴史上の人物を知る格好の素材でした。そこで、政治、宗教、差別を巡って曖昧さを生きる彼の信条と行動から改めて知った、人物像は「意外」でした(本当に彼は聖人なのか?)。物事は鵜呑みにせず知らなければならない、表も裏も、です。(◎2019年・春)2020/04/03
まあ
0
内容が濃い本。ガンディーに関わる歴史的事実をベースにしながら、ガンディーの思想に影響を与えた要素を追っていくという内容。簡単には読みこなせない。2023/08/23
-
- 電子書籍
- 未完成婚【タテヨミ】 113 大貴の変…
-
- 電子書籍
- 秘密のレプタイルズ(3) マンガワンコ…