内容説明
右も左も関係ない。
国を愛するということは、原発をゼロにするということだ。
元首相が渾身の力を込めて書いた原発をめぐる初の単著!!
私は首相時代、「原発は安全・低コスト・クリーン」だと、経産省に完全に騙され、原発を推進していた。その自分が本当に悔しくて腹立たしい。そして、世界史に残る福島原発事故が起こった。事故の検証もちゃんとできないで再稼働するというなんという非常識なことか。原発は一〇万年後まで核廃棄物を抱え続ける「トイレなきマンション」である。時代遅れの原発技術に日本経済の未来は託せない。私はこの本で、経産省が原発を推進したがっている本当の理由や、自然エネルギーだけで電力は補えること、原発をゼロにする、ただひとつの簡単な方法があるということを書いた。原発ゼロ、やればできる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
book_stock
15
原発ゼロを主張した本。福島事故の悲惨さ、国が原発を推進する理由、原発に代わる技術の紹介などが書かれている。政府が原発ゼロ方針を示すことは確かに大切なんだけど、次の首相で示すというのは現実的ではないと思った。「原発は処理方法を未来の技術発展に任せてしまったから失敗したのだ」と主張しているのに、「原発に代わる自然エネルギーは技術発展してきているから大丈夫」と主張しているのにはちょっと残念。一番大切な所なのでもうちょっと詳しく書いてほしかった。小泉さんが国を思っているのは伝わってきた。2019/01/22
toshi
12
原発について、私自身の個人的な見解は、子供の頃から「原発は夢のエネルギー」と言う電力会社のキャンペーンを信じていて、まさにその通りだと思っていた。海外で大きな事故が起きたり、国内でも小さな事故が有ったけれど、日本の原発は安全だろうと漠然と思っていた。ところが福島の事故以来、百八十度考えが変わって、「原発いらねぇ」と唄う清志郎にすっかり同意。郵政民営化に政治生命をかけた小泉さんも私と同じ考えだったことがこの本の序章で良く分かる。 この事故が彼が総理の時代に起きていたら、状況は随分違ったでしょうね。(→続く)2019/01/26
ベンアル
9
小泉純一郎元首相の反原発に関する主張と再生可能エネルギーの促進について述べた本。原発を使い続けることは戦前の満州に固執する日本軍と同じだ、という論調が響いた。注釈を読んでも原子力についてしっかり勉強していることが伺える。2025/04/22
ひろりん
9
とても分かり易い。さすが、小泉元総理。ニュース、新聞等では目にするが、その内容については、「怖いなー」と、ただ漠然と思うだけだった。昨夜、新潟、山形で起きた震度6の地震。ふと、「原発は大丈夫か!」と、不安がよぎった。安倍さんの「原発NO!」の一言が欲しい!!2019/06/16
ペカソ・チャルマンチャイ
7
内容としては小泉さんの別の本や、その他の方が書かれているものとあまり変わらない。論理的で至極まっとうなので、小学生でもわかるはずだ。ということは、安倍晋三という人は、愛国者の衣を着た共産主義者か、あるいはテロリストなのかもしれない。女性宮家創設に反対して、天皇制を滅ぼそうとしてもいるし、これは大いにあり得るな。2019/05/15
-
- 電子書籍
- すばらしき新世界【タテヨミ】 311 …
-
- 電子書籍
- 那々木悠志郎の怪異譚蒐集【タテスク】 …
-
- 電子書籍
- Final Re:Quest ファイナ…
-
- 電子書籍
- ハンターケース プチデザ(2)
-
- 電子書籍
- 日経記者に聞く 投資で勝つ100のキホ…