角川ソフィア文庫<br> ニュートンに消された男 ロバート・フック

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角川ソフィア文庫
ニュートンに消された男 ロバート・フック

  • 著者名:中島秀人【著者】
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  • 特価 ¥594(本体¥540)
  • KADOKAWA(2018/12発売)
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  • ISBN:9784044003906

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内容説明

抹殺されたもう一人の天才。
その業績と実像に迫る!!

「フックの法則」に細胞の「発見」。いまも教科書で誰もが名前を目にする科学者であり、17世紀に時代の寵児として活躍した男、フック。
しかし、彼の肖像画は一枚も残されていない。それは、死後にニュートンが彼を学界から消していったからだ。
なぜニュートンの論敵となったのか? 彼はどんな生涯を送り、どのような研究をしていたのか? 
抹殺されたもう一人の天才、その業績と実像に迫る!! 
大佛次郎賞を受賞した本格科学評伝。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

TATA

32
17世紀半ばの英国。清教徒革命後、ペスト流行、ロンドン大火と混乱の中誕生した英国王立協会。近代科学はここから始まった。フックの法則で名高いロバート•フックと7歳下のニュートンという2人の天才によって科学部門は大きく飛躍したが、発見、発明を巡り繰り返された両者の抗争。出自、得意分野、研究姿勢と全く異なる属性を有する二人。そして、フック亡き後、受けた屈辱に対する復讐としてその功績を抹消したニュートン。真実を計りかねるところはありますが、歴史の裏舞台かくもありやと思わされる一冊でした。2021/01/24

to boy

27
科学史の本としてこれは名著ではないでしょうか。17世紀の科学(当時は哲学の一種)をけん引した二人の関係を貴重な資料を基に綿密に考察されています。早熟で実験科学者のフックと晩成で理論科学者のニュートン。この対照的な二人を語ることで現代の科学への認識にまで言及する著者を尊敬します。重力の逆二乗の法則ってニュートンの発見じゃなかったんですね。とにかくこの本はいろんな意味で面白いです。2019/01/07

ぷらった

5
顕微鏡観察で「細胞 Cell」を最初に記述したことで有名なロバート・フックの科学者振りを初めて知りました。同時代にいきあったニュートンとの確執は読み取れましたが,「ニュートンに消された」というタイトルを理解するためには,もう少し具体的な事例の紹介があれば有難かったかな。それはともかく,教科書からはうかがい知れない歴史を知る,タメになる本です。2021/05/03

孔雀の本棚

3
買ったのは? 本屋 なぜ読もうと思った? たまたま目について。 知りたいことは知れた? フックとニュートンって同時代の人だったのか。 フックさんといえば、弾性力の法則だけど、残した実績は多い。望遠鏡、顕微鏡、ポンプ…技術で科学を拓くスタイル。 再読するならどこ? ホイヘンス、ボイル…見覚えある名前も多く科学者の系譜もちゃんと追いたい。 深堀したい内容は? 「プリンキピア」ニュートンはリンゴの落下をみて万有引力を思いついたというが、基のアイデアはフックが与えていたとも…。 その他自由にどうぞ2021/02/08

Ryosuke Tanaka

2
「ロンドンのレオナルド」フックの忘れられた仕事を原論文などから丁寧に掘り起こすとともに、フックが「消される」原因となったニュートンとの(光学・力学をめぐる)確執の細かいニュアンスを書簡をもとに読み解く。結局力学の先取権についてフックに分があるとは思えなかったが、「原初の学会ゴシップ」とでも言うべきこのいがみ合いがその後の理論家・実験家の対立に影を落としている(だろう)というのが面白い。2022/06/19

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