内容説明
伯爵令嬢レオーナは、困窮する家計を助けるため、侯爵デミオンの偽婚約者になることに。親族からの縁談を断りたいというデミオンは、終始冷たく役目に必要なことすら話してくれない。だがレオーナは機転を利かせ、次々現れる親族の追及を振り切る。聡明な彼女にデミオンも心を許し始め、レオーナも彼の隠された顔を知り惹かれていく。「おまえは砂糖菓子のように甘いな」卑劣な罠から辛くも逃れた夜、二人の気持ちは急速に近付き!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
華緯
12
電子。火崎さんならTLでもいいや…で、読み始めたんですが…面白かった〜。家の困窮のために出自を偽って働きに出たヒロインと、煩わしい親戚を騙すためにヒロインを“婚約者”として雇った侯爵。侯爵が他人を信じられないあまり、人間とはこういうものだと枠にはめた考え方しかしない頑固者。彼に歩み寄ろうと苦労するヒロインがついに怒りを爆発させるところは読んでて気持ちいい。それから戦友のようになり、心を通わせるところも上手いなぁ。他のお話も読んでみたくなりました。2019/01/05
十六夜
7
安定の火崎先生作品。エロシーンが最後しかないけどまぁこれもいつものことか。ヒロインが強気というか勝ち気で、ヒーローにメタメタ言われたところでプチッと切れながらも、きちんと理論的に反論しているのがいいなと。このジャンルのヒロインって黙り込んで悲しむだけな子も多いからね。ヒーローも最初はなんだこいつって感じだったけれど、事情がわかればヒロインと同じく同情心が湧いた。最後はちゃんと結ばれてほっと一息。いい作品でした。2019/01/24
れーち
7
★★★★☆2018/12/29
朔夜
3
★★★★★2018/11/11
sleep
1
偽物の関係から段々2人が惹かれていくお話。ハーレクインのような文章だったので、それで好き嫌いが別れてしまうかも。私は好きです。2023/05/23