内容説明
「導かなければ民は滅びる」。聖書の一句を基に、敵に囲まれたユダヤ国家を陰で支える情報機関の実像とは? 新章を増補した決定版! 解説収録/佐藤優
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
246
イスラエルの建国よりも早く結成されたモサドという秘密結社。そしてCIAとも連絡を密に取りつつ国家を支え続けてきた。しかしイラクの原発を止めたり、他国にいるモサドの敵対者を拉致したりと結構メチャクチャなことをしてるのがビックリした。日本にもそういうインテリジェンス機関ってのがあるのかなぁ?2020/03/29
A.T
19
1948年のイスラエル建国から設立された諜報機関「モサド」。日本がその頃敗戦により軍部解散を迫られたのと真逆の70年をたどったイスラエルという国を知る。安全保障というが、日本はアメリカの傘下でその全てを丸投げしたことを平和と呼んでいる、その実態が透けて見える。あの敗戦でソ連に撤収されていたらどうなってただろう、、、とか、本書に書かれていない余計なことを思う。実に、厳しい世界だ。中東とアフリカ地域が今も軍事政権やテロや暗殺や…という安全保障問題に汲々としている訳が少しだが、理解できたような。。。再読します。2020/05/23
glaciers courtesy
8
解説で佐藤優が言外に指摘しているように、この本の内容はほとんどが公開情報[オシント]で構成されていると言って良いだろう。モサド情報員に単独インタビューを行ったり、秘密情報を入手して書かれたワケではない。公開情報を読み解くだけで、これほどの内容が書けるのだ。この本を読むと、イスラエルは日本とは全く違う緊張感の中で生きる国家であるということが良く分かる。情報収集、解析、それに対応するテロや暗殺も含めた行動が国家存亡に直結しているのだ。だから日本にこんな機関があったとしても、使いこなすことは出来ないのだろうな。2024/05/03
フク
6
文庫本購入 ★★★☆☆ 2003年のイラク戦争に関しての〈たとえ90%安全とわかっていても、10%不確実な部分(リスク)が残る。もしその10%の確率で相手が大量破壊兵器を持っていれば、我々は甚大な被害を受けるかもしれない。それを防ぐには行動するしかない。大量破壊兵器が見つからなかったのはあくまで結果論でしかない〉という発言は衝撃を受けた。理屈は理解できるが、自国さえ良ければ戦争被害を受けた人々はどうでもいいのか?とも思う。 * いまいち腹落ち感がないので、周辺をおさえたのちにリベンジさせていただく。2019/02/10
塩崎ツトム
6
イスラエル建国当初から20世紀末までのモサドの動向は、「真田丸」の真田家のような、小国としてのなりふり構わない生存戦略として見て取れる。(敵の敵は味方として、イランに武器を売ってもいた!)だけど21世紀において、核保有国でもあり、知的財産大国でもあり、パレスチナに対しては圧倒的軍事力をふるうような大大名になったわけで、それでもなお、その行動指針が明文化されていないというのは、国際的にひじょーにまずいと思うのだけどどうだろう。2018/12/24
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