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内容説明
野球、アメフト、バスケなどの母国アメリカ。国民が熱狂するこれらの競技は、民主主義とビジネスの両立への挑戦を体現している。人種、性の格差解消を先導する一方で、巨大化したプロスポーツでは、薬物汚染に加え、経営側の倫理が揺らぐ場面もある。大リーグの外国人選手獲得や、トランプ大統領とプロレスの関係は、現代アメリカの何を象徴するのか。スポーツで読む、超大国の成り立ちと現在。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
90
アメリカのバーではNFLのゲームを流していた。19世紀末アメリカが生んだスポーツの野球、アメリカンフットボール、バスケットボールは、南北戦争の前近代と近代の影響を受けて成立した。米国の社会の中で、民主主義と公共性を象徴するスポーツは、アメリカのもう一つの特徴である資本主義とマスメディアと結びつき、格差の拡大と分断にも分かち難く結びついている。アメリカのボールパークで7回裏に流れるテイクミートゥザボールパークと共に子どもと親がバックスクリーンに映される映像は、共同体としての役割以上のものを感じさせてくれる。2023/09/23
skunk_c
71
主に野球、アメリカンフットボール、バスケットボールに、個人種目を含むスポーツを通してみたアメリカ文化論。フットボールに軍事戦術的な要素があること、キング夫人の女子テニス地位向上への働きかけなど、自分の関心のあるところにもちゃんと触れられている。トランプ政権時代の本で、彼とプロレスの関係から、彼の手法を批判的に書いている部分も面白かった。ただ、気になったのは過去の事件に対するメモリアルで、ボストンマラソンのテロ被害者とベトナム戦争戦死者を同列に「悲劇」とするのは納得できない。加害のプロセスが違いすぎる。2022/03/05
かごむし
24
スポーツを切り口にアメリカという国を見ていこうという一冊。ヨーロッパのサッカーやラグビーがオフサイドなど攻撃側に制限をかけるのに対し、アメフトやバスケットなど、効率的にどんどん点が入る仕組みになっているところなど、確かにアメリカっぽいなと思う。地域共同体の絆を強化する公共財として機能してきたアメリカのスポーツは、その国の歴史でもある。国家とかそういう枠組みではなく、その国の人たちの顔が見えるようなアメリカ論になっていて、とても面白かった。アメフトのルールをはじめて知って動画で見たが、確かに面白そうだった。2020/06/08
kenitirokikuti
15
現代アメリカ論、アメリカ文化研究の新書である。全256頁だが、序章・終章含め14章で成っており、アメリカスポーツ界像を素描・点描するスタイルである。しばらくアメリカ論から離れていたので、アメリカ文化のローカルさを再確認した▲アメリカ社会(≒白人男性)は女性を含むマイノリティ(≒黒人が筆頭)に対し、さほど門戸を開いていない。国際試合において、ベルリン五輪のときにナチスのアーリアン至上主義に対して黒人を、冷戦期に対ソ連として女性をフィーチャーしたが、それらが国内に反映したとは言い難い。コメ欄につづく2018/03/30
Akito Yoshiue
12
文章はやや硬いが、内容は非常に興味深く、全体として良くまとまった良著だった。2018/04/15
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