朝日新書<br> 軍事の日本史 鎌倉・南北朝・室町・戦国時代のリアル

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朝日新書
軍事の日本史 鎌倉・南北朝・室町・戦国時代のリアル

  • 著者名:本郷和人【著者】
  • 価格 ¥850(本体¥773)
  • 朝日新聞出版(2018/12発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784022737991

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内容説明

テレビ出演でもおなじみの本郷先生が中世、戦国時代の軍事史をわかりやすく解説。戦国時代に1万人の軍勢が1カ月にかかる必要経費はいくらか?、源平の戦いと一騎打ちの実態、集団戦から総力戦へ、錦の御旗に隠された真意とは?「戦場のリアル」が見えてくる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鉄之助

297
「軍事」の視点で日本史のリアル、を追求する1冊。「槍の本当の使い方はズブズブ刺すのでなく、バンバン叩く」など、見方が面白かった。そのため槍の長さは、六間(11メートル)。「リアル」な日本史が、確かにあった。2022/11/24

岡本

114
中世が専門の著者による鎌倉以降の日本の軍事史。軍事について論ずる事がタブーとされている事は知らなかった。固定観念や常識ともいえる事柄に手を突っ込んだり逆説を考えてみたりと、様々な方法で日本軍事史を語る。川中島の戦いは一般的には痛み分けとされるが、著者いわく上杉勢の敗北。著者が思う所を述べていたりもするので新説という訳ではないが、固定化された考えを改めて考え直す重要性を感じた。2019/07/06

えちぜんや よーた

102
戦国時代には百石の領地につき軍役が3人。1人の兵士が食べる食料が1日あたり米3合。もし33万石の国持ち大名が軍役にそって(1万人の動員)1ヶ月戦うと現在の貨幣価値にして食費だけで約6,700万円になるという。さらに鉄砲が伝来してからは高価な黒色火薬を輸入しなければならない。農民兵の死傷率が高まると自国の生産が低下する。細かい計算を足し合わせると戦争が全く割に合わないかよく分かる。平和教育で単に「二度と戦争するな」というだけではなく、いかにコストパフォーマンスが合わないかという視点を持つことも必要。2019/08/10

saga

52
『三河雑兵心得』の展開を復習するがごとく読めた。軍事行動が戦術、戦略的なものとして考察できるのは、やはり戦国時代以降なのだろう。そして著者が言うように、歴史学者だけではなく、軍事の専門家との共同研究は必要だと思う。信長、秀吉、家康までの戦の進め方とその理由は理解できた。もう一つは著者が研究課題としている明治維新と太平洋戦争の相関関係で、私は本書の説明では得心がいかず、引き続き著者の研究が進むことを願うのみ。ただ、個人的には薩長閥が軍部の実権を握り、無謀な戦争が継続されたとの思いは拭えない。2023/10/02

yamatoshiuruhashi

44
BSプレミアム「偉人たちの健康診断」で毎週ご尊顔を拝する本郷教授の「軍事」の本。著者が言うように「軍事」を歴史研究からタブー視してしまったのでは、本質を見ることはできないと思う。歴史は争いの結果作られることも多く、戦略、戦術、兵站を理解できないものがその結果を論じても的外れなことが多い。その意味では非常に分かりやすい入門書だと思う。しかし、せっかくのことなら地図や略図などを入れてくれれば文字の説明がよりよくわかったと思う。地図が欲しい!と思いながら出先で読んだ。2020/10/10

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