内容説明
誰だって病気になって医者の世話にはなりたくはない。でも病気にならずに
一生を過ごすなんて、よほどの幸運に恵まれないかぎり不可能なお話。
それでも「できるだけ病気にならないライフスタイル」を教わりたい、
という世間様の要望に応えて、ナニワの病理学教授が書いた
「(あまり)病気をしない暮らし」の本。
病気とはなんだろう、といった素朴な疑問から、呼吸、食事、ダイエット、
お酒、ゲノムと遺伝子、がん、感染症、そして医学や研究についての雑談まで、
肩の凝らない語り口で解説。
『こわいもの知らずの病理学講義』で人気爆発、ナカノ先生による究極の健康本。
ただし、飽食しかり深酒しかり、体に悪いと言われるようなことに限って
したくなるのが人情であるゆえ、病気にならないライフスタイルの実践が、
本人にとって幸せかどうかは不明ですので、その点ご容赦のほど。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶち
84
呼吸、食事、ダイエット、ゲノムと遺伝子、飲酒、癌、風邪など、誰もが身近に感じている病気にかかわる事柄を、病理学教授の知見をもって解りやすく解説してくれています。関西弁で語られていて、これだけで面白おかしく、わかりやすいと思えてしまいます。病気にならないための具体的な方法を事細かに指導してくれたり、秘訣を教えてくれたりするわけではありません。病気についてこの程度の軽い知識を得ておけば、(あまり)病気をしない暮らし方ができるかも、という健康ガイド的な本です。2019/01/13
zag2
44
病理学の教授が書いた本・・・にしてはやわらかい題なので、気軽に読めるかなと思って読み始めたら、ホントに気軽に読める本だった。病気や健康に関する本は、えてしてトンデモ本が多いけれども、著者仲野先生が書いているとおり、正しい医学情報を知っておくことが重要。やわらかい語り口で、かつ大阪のおっちゃん的ギャグも随所にあって、楽しく読んでいるうちに知識も得られるお得な本。(あまり)とあるように、これさえ知っていれば病気にならない的な話は出てきませんが、それが良いところかな。2021/11/23
trazom
44
前作の「こわいもの知らずの病理学講義」と同じ出版社、同じデザイン。二匹目のドジョウ狙いだと正直に告白しておられる。前作は、分子生物学、血液、細胞などの専門的なテーマに対して、語り口は軽妙ながらも、比較的高度な説明がなされていたが、本書は、その反省からか、平易な表現に終始。尤も、少しそれが過ぎたか、ダイエット入門やアルコール依存の話など、週刊誌の健康関連の記事を読んでいるような物足りなさを禁じ得ない。前作同様、読書家の仲野先生らしく、書中で紹介される参考図書がいい。素人の私には、格好のブックガイドになる。2019/02/18
アキ
41
前著「こわいもの知らずの病理学講義」と比べ今回はそこからちょっと卑近に身近な病気への予防やくすりの解説など軽く読める読み物になっている。がんの確実な予防法は何もないし、風邪の治療薬はない、ぶっちゃけて言うとそういうことやけど、そんなんやったら話しにならんからなんやらかんやら思いつくままにしゃべっているというスタイル。大阪大学医学部病理学教授の給料は約1100万円らしいです。意外と低い?さすがなにわの仕事人。こんなぶっちゃけ話しするの珍しい。ちなみに飲酒は健康に何の役にも立たないことがよくわかりました。2019/02/03
おさむ
36
著者は阪大の病理学のセンセイ。大阪弁の語り口が漫才風なので、難しい内容でもすんなり頭に入ってくるから不思議ですね。福岡伸一さんが関西人だったら、こんな感じかなあ‥‥笑。表題の問いに対する回答は、タバコは吸わない。酒は適量に。塩は最小限。野菜や果物が不足しないように。飲食は熱いまま食べない。毎日を活動的に。体重を適正な範囲に。だそうです。第6章はコロナウイルス禍のいまを理解するのに有用な基礎知識です。効率的な仕事法のポモドーロ・テクニック(25分間集中。5分休憩のインターバルを繰り返す)は実践してみよう。2020/10/10
-
- 電子書籍
- 竜騎士のお気に入り 連載版: 15 Z…