内容説明
韓国社会で可視化され始めた性差別の問題。本書は差別問題て苦しむ女性たちのための日常会話のマニュアル書です。なせ差別が存在するのか、男性のことばにカチンとするのか。実際の 体験から問題を読み解き、自分たちのことばで対策を提案、「なにもかも女性嫌悪!」「セクシストにダメ出しする」など力強く痛快な表現で、フェミニスムを提言しています。
目次
日本の読者のみなさんへ イ・ミンギョン
はじめに
I. セクシストに出会ったら 基礎編
0.あなたには答える義務がない
――話すのを決めるのはあなた
1.心をしっかり持とう
――性差別は存在している
2.「私のスタンス」からはっきりさせよう
――フェミニストか、セクシストか
3.「相手のスタンス」を理解しよう
――セクシストか、フェミニストか
4.断固たる態度は必要だ
――あなたを侵害するものにNOを
5.あなたのために用意した答え
――なにもかも「女性嫌悪」!
6.効果がいまひとつの言い返し
――セクシストに逆効果な対応とは
II. セクシストにダメ出しする 実践編
7.あなたには答える義務がない、再び
――きっぱり会話を終わらせる方法
8.それでも会話をつづけるのなら
――誤解している相手との会話法
9.いよいよ対話をはじめるなら
――あなたを尊重しはじめた相手との会話法
10.話してこそ言葉は増える
――練習コーナー
11.ここまでイヤイヤ読んできた人のためのFAQ
結びのことば
おすすめ資料
編集後記
推薦のことば
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
lily
96
話したくない、話す意義を感じない人との会話は時間の無駄で精神衛生上も悪影響ばかりである。言い返しも話の腰を折るのも自分にとってあまりメリットがない。堂々と無視が1番早くて楽。その分、大切にしたい人との時間に費やしたいもの。2021/02/09
ネギっ子gen
62
【あなたには、自分を守る義務がある。自分を守ることは、口を開き、声を上げることから始まる】2016年にソウルの繁華街・江南で起きた女性刺殺事件をきっかけに、韓国社会で可視化され始めた女性嫌悪や性差別の問題。本書は、差別問題を語る時、女性に更なる苦痛を強いることを防ぐための日常会話用マニュアルとなる書。<「私が殺されたっておかしくない」と思うだけでも充分つらいのに、たくさんの友人たちが彼氏、父、兄の無邪気な質問や失礼な質問、また図々しい物言いに苦しんでいたのです。それを見るたびに胸が塞がるようでした>と。⇒2023/07/10
とよぽん
57
題名に強い引力を感じて読み始めた。序盤は理屈っぽい感じがしてなかなか進まなかったが、中盤あたり「基礎編4」から乗ってきて、日本だったら若き日の上野千鶴子さんが書いていそうな戦い方の本かも、と思った。本書を「女性が経験する差別」をめぐる会話で使えるとっさのマニュアルだと著者は言う。そんな著者(翻訳者)の文体から、とても切実で誠実な訴えを感じる。「女性嫌悪」という言葉がどのページにも出てくるほど、このマニュアル全体を覆っていた。韓国でこのような本が出版されたこと、そして邦訳が出たことが心強い。2021/05/18
アマニョッキ
47
最近Twitterで「痴漢に合ったことがないと言うと大抵の人に「え?」と怪訝そうな顔をされるのだけど、わたしがおかしいの?社会がおかしいの?」というpostをみたのだけれど、まさにそういうことだと思う。女性が精神をすり減らさなくていいようにと書かれたハウツー本なので、とても勇気づけられるしスカッとするし気持ちよくなれる。でもなんかもやっとするんだ。最近はジェンダーの話題にも疲れてきてしまった。人と人との話がしたいんだわたしはきっと。2021/02/02
セロリ
46
韓国の女性も戦っている。こないだ読んだ『射精責任』では、アメリカの女性も戦っていると感じた。日本でも、伊藤詩織さんや五ノ井さんが勇気を出して訴えてる。相変わらず高い壁はあり、今でも女性の身体的被害より、男性の気持ち良さが優先される世の中ではあるけれど。この本で著者は、黙らなくていいし、品よく話さなくていいし、話したくないときは話さなくていいと教えてくれる。昔、田嶋陽子さんが激しい口調で論じているときの男性ゲストの冷笑がほんとに嫌いだったけど、この本を読んで、あのときの私の感覚は間違ってなかったなと思う。2023/08/31
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