講談社文庫<br> 文庫版 ルー=ガルー 忌避すべき狼

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講談社文庫
文庫版 ルー=ガルー 忌避すべき狼

  • 著者名:京極夏彦【著】
  • 価格 ¥1,430(本体¥1,300)
  • 講談社(2018/12発売)
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  • ISBN:9784065132050

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内容説明

牧野葉月にとって携帯端末(モニタ)こそが世界の総てだった。何もかもが管理された無味無臭なはずの世界で、血生臭い連続殺人が少女たちを脅かす。行方不明の同級生・祐子に忍び寄る“狼”の影──。百鬼夜行シリーズにも連なる驚愕の結末。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

84
文庫で再読です。近未来を題材にしたSFですが、シンプルに感じました。現在に近い時間が流れているからでしょうか。人と人とが触れ合うことが少ない高度情報化社会で起きた連続殺人事件。世界が「鎖」であることに気づいたとき、14歳の少女たちがはじめて友達として繋がるのが、世界の全てが「端末」で動かされていたからだと思います。それにしても約20年前にこのような物語が生み出されたことが凄いなと。2019/01/21

『よ♪』

67
"端末(モニタ)"を持たされ誰もが管理された近未来。そして管理されることに安心を感じる怠惰な世界。合成食品の開発によって断ち切られた食物連鎖。回避された食糧危機と動物を殺傷する必要が無くなった世界。そんな平和な筈の社会で発生する連続殺人が核。被害者の少女と事件に巻き込まれる同クラスの少女達。事件を調査する大人達。読み進むに連れ膨れ上がる疑問。事件の繋がり。被害者と容疑者の繋がり。連続性と非連続性。ミステリとしても面白く、サスペンスとしても楽しい。とてもエンタメ性に富んだ作品。何よりも舞台設定が好みだった。2019/02/08

優希

39
再読です。近未来を題材にしていますが、リアルでシンプルに感じました。物語に現実が追いついてしまったからでしょうか。人と人が接触することの少ない高度情報社会で起きた連続殺人事件。世界の全てだと思われていた「端末」が「鎖」であると気付いたとき、14歳の少女たちは初めて友達として繋がり、「端末」が世界の全てとして動かされてきたのだと知らしめられます。20年以上も前の作品とは思えませんね。2024/01/08

geshi

33
15年以上前に今の時代のさらに先を見据えてきた京極さんの先見の明よ。中盤まではひたすら回りくどく、モニタ越しの世界のように殺人事件が起こっても現実味を伴わないから、何の話をしようとしているのか分からない。しかし後半でリアルに触れていき、痛みを覚え、キャラクターたちが躍動し始める。クライマックスのデタラメとも言えるやり切った感は爽快だなぁ。言葉に付随する観念を一度引きはがし、最後に残る意味そのものを突き付けてくる過程は百鬼夜行シリーズの「憑き物落とし」そのもの。2018/12/10

ゆんこ姐さん@文豪かぶれなう

30
こんな話やっけ?!?!なんか覚えてる内容とかなり違って新鮮に面白かった。京極夏彦のSFものとか貴重すぎる。2018/10/22

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