なぜ、日本の精神医療は暴走するのか

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なぜ、日本の精神医療は暴走するのか

  • 著者名:佐藤光展【著】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 講談社(2018/12発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065141724

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内容説明

「育て直し」と称し子供を縛り付ける病院。軽い気持ちの通院が薬漬けで廃人同然。前近代的な「治療」が横行する精神医療の現場に迫る

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いっせい

36
精神科の病院で働いている身としては、この本に書かれている幾つかの事件は、決して一部の病院での事例として看過する事はできない。過剰な精神薬投与と身体拘束によって、人間の尊厳どころか命までも奪われてしまった患者の方々。哀しきかな、「患者様の安全を守る為」という名目で身体拘束が私の病院でも行われているのが現状だ。患者様の心の声に寄り添うという精神科看護の原点を改めて気づかせてくれる示唆も多くあった良書であった。2019/02/12

遊々亭おさる

18
国民の30人に1人が何らかの精神疾患で治療を受けている時代に行われている前近代的な治療という名の精神医療の暴走を告発した一冊。安易で過剰な投薬や人権を無視した虐待、患者と向き合わない医者などが病状が悪化する患者を量産し、ときに死に至る悲劇をも生み出しているという。改革への道程にはまがりなりにも健康に暮らせている我々の意識の変革も必要だと本書は説く。精神疾患者は人権を迫害されてもしょうがないという気持ちがどこかにないか?人を癒すことが出来るのは薬の量ではなく人との繋がりしかない。良き医療は市井の人々が作る。2019/05/26

ノンケ女医長

16
病院や行政への取材、開示したカルテなどを基に作品化したものだろう。措置診察についても、時間が15分と10分だったと書かれていて(113頁)、赤紙まで入手したのか。いかに対応困難事例が著者を訪れたかが想像できる。「精神科は実は最先端医療なんですよ。原因がわからない病気ばかりを扱っているんですから。(中略)謎に挑み続ける医師たち。佐藤さんにはぜひ、そういう視点で記事を書いて欲しいなあ」(216頁)とある。精神科医療を変えたいと思うのであれば、治療で救われたと感謝する当事者の思いも記すべきでは。不公平に感じた。2020/08/02

ネギっ子gen

15
読売新聞の医療サイト「ヨミドクター」で健筆を振るっていた著者が、過剰な事なかれ主義に嫌気を覚え、書きたいことを書くために、大新聞の看板を捨てフリーになった直後の2018年に出版した、日本の精神医療を告発する書。<適切な精神医療を拡大させるために必要なのは、社会の関心と厳しい目です。病気を治すどころか悪化させるおかしな診療に対しては、社会全体できっぱりと、ノーを突き付けて暴走を防がねばなりません。「少なからず治癒する」人たちを守るのか、それとも「破れた履物」のように切り捨て続けるのか>、日本の民度を問う。⇒2020/09/02

みーさん

11
これらの医療処置が行われたのが2013年から2016年というのに驚かされる。NHKで画期的なうつ病診断器械が発明された報道を見た時に、これが日本中に広がればうつ病の人が助かると思ったが・・・実態に驚き呆れた。オープンダイアローグの治療法を初めて知った。日本の精神医療を良くするために頑張ってる人もいることに救われる。2019/01/29

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