講談社文芸文庫 ラフォルグ抄

著者名：吉田健一【訳】/ラフォルグ【著】

講談社（2018/12発売）

• ISBN：9784065140383

内容説明

19世紀末フランスの夭折詩人ラフォルグ。象徴派が勃興する中、近代の倦怠を知的な抒情とした天才が遺した散文集『伝説的な道徳劇』は、若き日をヨーロッパで過ごした吉田健一にとって「前世か何かで自分が書いたことをそれまで忘れていた感じだった」と語らしめ、耽読して止まなかった魂の邂逅の書であった。同じく遺作の詩集『最後の詩』と共に名訳で贈る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[刳森伸一]

遺作となった「最後の詩」と散文集「伝説的道徳劇」を所収。甘美な雰囲気を漂わせる詩文には独特な美が宿っている。やや感傷的な気もしなくはないが、一読の価値はある。

2019/04/15