内容説明
スマホをアップデートしたら、画面がガラッと変わって、お目当てのアプリや写真がどこにあるのか分からなくなった……そんな経験を思い出せば、「記憶」は「場所」と結びついていることが分かる。この特性を利用して膨大な記憶を整理・利用できるようにする技法が、かつてヨーロッパに存在した。古代ギリシアで生まれ、中世を経て、ルネサンスで隆盛を極めた記憶術の歴史を一望する書。最先端で活躍する気鋭の著者による決定版!
目次
プロローグ ムネモシュネの饗宴──開宴の辞
第1章 記憶術の誕生
第2章 ルネサンスの記憶術
第3章 忘却術とイメージの力
第4章 天国と地獄の記憶──ロッセッリ『人工記憶の宝庫』
第5章 饒舌なる記憶──デル・リッチョ『記憶術』の世界
第6章 テクストの中の宇宙──チトリーニ『ティポコスミア』が描き出す建築的情報フレーム
第7章 混沌の森から叡智の苑へ──デル・リッチョの記憶術的理想庭園
第8章 記憶術の黄昏──シェンケルの「方法的」記憶
エピローグ 終わらない宴
注
書 誌
あとがき



