内容説明
友達作りが苦手な高1の小鳥遊こむぎは、今日もひとりぼっち。落ち込んで食欲もなかった。すると謎の先輩が現れ「あったかいスープをごちそうしてあげる」と強引に調理室へと誘い出す。彼女は料理部部長の菓子先輩。割烹着が似合うお母さんみたいにあったかい人だった。先輩の作る料理に勇気づけられ、徐々に友達が増えていくこむぎ。しかしある時、想像もしなかった先輩の“秘密”を知ってしまい――。みんなを元気にするレシピの裏に潜む、切ない真実を知った時、優しい涙が溢れ出す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のんき
96
女子高一年生のこむぎちゃん、友だちもなくひとりぼっちでお弁当を食べてると、菓子(かのこ)先輩三年生、料理部の部長さんが声をかけてくれます。そこからお話しがはじまります。二人の関係がとってもよかったです。こむぎちゃんがお友だちもできて、成長していくのが、わたしも嬉しくなります。菓子先輩は、魔女であり、名探偵みたいだなあ。美味しい料理は、人を幸せにしてくれます。菓子先輩の料理で、悩みも解決してくれます。こむぎちゃんも菓子先輩のために一生懸命!出てくる料理は、ぜーんぶ美味しそう!レシピもついていて嬉しいです!2019/02/02
hirune
47
【Kindle】うーん、美味しそうな表紙絵😃10代の鋭敏すぎる感受性故に問題を抱えている新入生と先輩が出会い、料理部で作った美味しいものを通して問題の解決をしていく。温かいお話でした。しかし急逝した菓子先輩のお母さんは自分の死が原因で愛娘がずっと苦しみ続けるのは本意じゃないだろうなぁ(*´-`)この子達が明るい方向へ歩き出せるようになって良かった!2022/01/12
スズ
44
友達が出来ず校舎裏の非常階段でこっそりとお弁当を食べていた女子高生のこむぎは、偶然訪れた優しい雰囲気を纏った三年生の菓子から温かいスープをご馳走される。彼女一人しかいない調理部へ誘われたこむぎは、風変わりだが何故か安心させてくれる不思議な先輩についていくが…。友達ゼロでぼっち飯で泣き続ける日々を送っていたこむぎの学生生活が菓子先輩と出会った事で幸せに彩られていく様子が非常に良い。手作りハンバーガーや薔薇型のアップルパイ等々、飯テロ要素もたっぷりで満足・満腹感もナイス。エピローグのこむぎ先輩がすごく好きです2019/08/04
たるき( ´ ▽ ` )ノ
39
Kindle Unlimitedにて。こむぎちゃん、可愛い名前!菓子先輩の作ってくれる食べ物が、自分のモヤモヤを解決するきっかけになってくれて良かったね。うちに眠っているホットサンドメーカーを起こさなきゃ!!2021/01/25
ココロココ
30
は〜、これが青春って感じ。高校時代に帰宅部だった私にはとてもうらやましい。特別皿にほっこり。こむぎちゃんの成長は素晴らしい。読み終わった後に表紙をじっくり見ると、なるほどとなる。2018/12/27