内容説明
川柳は 一境両状を旅する戦士
笑いを突き抜けると涙をこぼし
涙を断って花野に遊ぶ
研ぎ澄まされる柳魂は
この一境の闇に生まれ出て やがて
生への呼吸をせわしく刻む
我が生まれつきし血潮を鼓動に秘めて (柳言より)
短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳!
47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。
山梨を代表する川柳作家・望月鵞山の渾身の作品群!
本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「反骨の釘九条に錆びて利き」。
かな文字の投書涙の体当たり
置き去りの風に研がれる子の木馬
秀才にジョークの骨が噛みきれず
焦げ飯の底おふくろの喝がある
かくれんぼ鬼もあしたを見た夕陽
正論の太刀権力は苦笑のみ
眼帯を外す覚えてますか 風
目次
柳言
第一章 青春讃歌
第二章 憲法九条
あとがき
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- 電子書籍
- 武術の○△□(まるさんかくしかく)
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- 電子書籍
- 忍者大戦 赤ノ巻 光文社文庫