産経セレクト<br> 戦国武将の選択

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産経セレクト
戦国武将の選択

  • 著者名:本郷和人【著】
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • 産経新聞出版(2018/12発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784819112642

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内容説明

いま決めなければ生き残れない!
信長、秀吉、家康、元就、光秀……。彼らはそのとき、何を考えていたのか

やわらかな語り口で最新研究を紹介しながら、
通説にも疑問符!
歴史家による実情の読み解きで、 真実の日本史が見えてくる。

《過去に生きる人の意識をつかまえるのはきわめて難しい。(中略)あるときはぼくたちの常識がじゃまになる。でもあるときは常識を活用して史料の読解に当たらねばならない。そうした矛盾を止揚しながら考えを進めていく。要はバランス。バランスが大事なのです。》
(「まえがき」より)

東京大学史料編纂所の教授を務める著者が自らセレクト、解説を施した戦国武将たちの肖像画など、画像64枚を一挙収録。

【主な内容】
まえがき 史料とのつきあいはバランスが大事
第1章 あの兵力差で信長は本当に桶狭間を戦ったか
第2章 「天下統一」という新概念はどう生まれたか
第3章 部下・光秀が「本能寺」を決めた出来事
第4章 「戦国最強の武将」は誰か
第5章 武将たちが残した人生哲学
第6章 執権北条氏、粛清政治の手法――戦国前夜(1)
第7章 「大義名分」がない中世武士の感覚――戦国前夜(2)
第8章 利休は強欲だから秀吉に殺されたのか
第9章 「利休七哲」と徳川大奥
第10章 武将の名から人間関係が見える
第11章 家康と「信康切腹」と「長篠」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

厩戸皇子そっくりおじさん・寺

45
題名からすると一見よくありそうな本ながら中身は実に面白い。書いたのは東大史料編纂所教授・本郷和人。ヤンマガの宮下英樹『センゴク』にも協力している歴史学者だ。信長・秀吉・家康の話を中心に時々鎌倉室町の話になる。平易な文章で通説にもやんわりと水を差す。桶狭間の人数、本能寺の実相、利休切腹の原因、家康の長男切腹の理由。学者の話はやはり作家の推理とは違う。勉強になる。戦国一の戦上手として毛利元就を挙げているのが広島人の私には嬉しい。東大史料編纂所所蔵の肖像画(模本)が沢山収録してあるのも良い。お勧め。2015/06/10

ホークス

27
2015年刊。著者は大河ドラマ「平清盛」で時代考証を担当。既存の仮説に縛られず文献を再読し、柔らかい発想で歴史を考える。鎌倉時代の「守護」は権威がある反面、現地の支配力は弱い。国人(在地武士)を率いる「守護大名」は室町時代に現れる。守護のイメージが鮮明になった。行政は国人が担っていたので、戦国大名は国人の意向に振り回される。織田信長の新しさは、国人の下で村落を支配する「地侍」まで指揮下に入れた所。姓(かばね)、家名、「いみな」の解説が丁寧で、理解が深まったのが嬉しい。ちょっと真偽の怪しい話も含めて面白い。2020/07/27

maito/まいと

16
教授らしからぬ穏やかな書き口調なのだが、指摘しているポイントは結構盲点、それでいて論理構成はとっても冷静貫徹、と本郷さんの魅力満載の1冊。若干食い足りないところがあるものの、あまり話題にのぼらない素朴な疑問こそ、これからの日本史を読み解くのに必要なんだ、という(結構)熱いメッセージが込められているような気がする。日本史苦手な方でもふむふむと読み進められるので、気軽に読んで欲しいなあ。2015/06/28

クサバナリスト

14
本郷さん、ご自分の大好きなAKB48メンバ-を例にとる解説など、学者らしからぬ解説は良いのだが、本郷さんの年齢を考えると読者が離れるかもと余計なお世話か?武将名の解説や色んな人の親族関係は興味深かった。2015/08/21

skunk_c

9
新書とはいえ戦国末期の学術書に近いものばかり読んでいたのでちょっと息抜き。論争のある部分(例えば惣無事令とか)は教科書通りにさらっと抜け(著者自身が敢えてそうしていると明記)、かなりマイナーなところまで突っ込んだ「裏話」をエンタメ調に軽く書いている。新聞連載ならでは。ただし戦国時代の天下は都(京都の意味ではなく、東国と九州を除いた地)であり、鄙は重要でなかったなど、さらりと自説も出されている。職場の東大史料編纂室から武将の肖像などを引っ張り出してコラムにしているのも、読み物として面白かった。2015/09/23

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