岩波文庫<br> ギリシア・ローマ神話 - 付インド・北欧神話

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岩波文庫
ギリシア・ローマ神話 - 付インド・北欧神話

  • 著者名:ブルフィンチ/野上弥生子
  • 価格 ¥1,122(本体¥1,020)
  • 岩波書店(2018/12発売)
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  • ISBN:9784003222515

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内容説明

西欧の文化芸術に親しもうとする人にとってギリシア・ローマ神話の知識は不可欠である.この分野の学問的研究は長足の進歩をとげたが,しかし神々と人間の豊かで興味つきぬ世界を描いたブルフィンチ(一七九六―一八六七)のこの書物はすこしも価値を減じていない.『伝説の時代』の中から神話篇の全部を収めた.

目次

目  次
   『伝説の時代』序……夏目漱石

 ギリシア・ローマ神話

 第一章 概説
  ローマの神々

 第二章 プロメテウスとパンドラ

 第三章 アポロンとダプネ
  ピュラモスとティスベ
  ケパロスとプロクリス

 第四章 ヘラとイオ
  カリスト
  アルテミスとアクタイオン
  レトと里人

 第五章 パエトン

 第六章 ミダス王
  バウキスとピレモン

 第七章 プロセルピナ
  グラウコスとスキュラ

 第八章 アプロディテとアドニス
  アポロンとヒュアキントス
  ピュグマリオン
  ドリュオペ

 第九章 ケユクスとハルキュオネ

 第十章 ウェルトゥムヌスとポモナ

 第十一章 エロス(クピド)とプシュケ

 第十二章 カドモス王
  ミュルミドン

 第十三章 ニソスとスキュラ
  エコーとナルキッソス
  クリュティエ
  ヘローとレアンドロス

 第十四章 アテナ
  ニオベ

 第十五章 白髪のおとめグライアイ
  ペルセウスとメドゥサ
  ペルセウスとアトラス
  海の怪物
  結婚の祝宴

 第十六章 巨神
  スピンクス
  天馬とキマイラ
  ケンタウロス
  ピグミ
  グリフィン、またはグリュポン

 第十七章 金毛羊皮
  メデイアとアイソン

 第十八章 メレアグロスとアタランテ
  アタランテ

 第十九章 ヘラクレス
  ヘベとガニュメデス

 第二十章 テーセウス
  オリュンピア競技
  ダイダロス
  カストルとポリュデウケス

 第二十一章 ディオニュソス
  アリアドネ

 第二十二章 田園の神々
  エリュシクトン
  ライコス
  水の神
  ポセイドン
  アンピトリテ
  ネレウスとドリス
  トリトンとプロテウス
  テティス
  レウコテアとパライモン
  カメナ
  風の神

 第二十三章 アケロオスとヘラクレス
  アドメトスとアルケスティス
  アンティゴネ
  ペネロペ

 第二十四章 オルペウスとエウリュディケ
  蜜蜂飼いアリスタイオス
  神話の詩人音楽者
  アンピオン
  リノス
  タミュリス
  マルシュアス
  メランプス
  ムサイオス

 第二十五章 史上の詩人
  アリオン
  イビュコス
  シモニデス
  サッポ

 第二十六章 エンデュミオン
  オリオン
  エオスとティトノス
  アキスとガラテイア

 第二十七章 トロイア戦争
   『イリアス』

 第二十八章 トロイア陥落
  メネラオスとヘレネ
  アガメムノンとオレステスとエレクトラ

 第二十九章 オデュセウスの冒険(『オデュセイア』)
  スキュラとカリュブディス
  カリュプソ

 第三十章 パイアキア人(『オデュセイア』)
  求婚者たちの最期(『オデュセイア』)

 第三十一章 アエネアスの冒険
  ディド
  パリヌルス

 第三十二章 下界
  エリュシオン(極楽浄土)
  シビル

 第三十三章 アエネアスのイタリア到着
  ヤヌスの門
  カミラ
  エヴァンデル
  幼いローマ
  ニススとエウリュアルス
  メゼンティウス
  パラス、カミラ、トゥルヌス

 第三十四章 ピュタゴラス
  シュバリスとクロトン
  エジプトの神々
  オシリスとイシス
  神託
  トロポニオスの神託
  アスクレピオスの神託
  アピスの神託

 第三十五章 神話の起原
  神々の像
  オリュンポスのゼウス
  パルテノンのアテナ
  メディチのウェヌス(アプロディテ)
  ベルヴェデレのアポロ(アポロン)
  ラ・ビシュのディアナ(アルテミス)
  神話の詩人
  ホメロス
  ウェルギリウス(ヴァージル)
  オヴィディウス(オヴィド)

 第三十六章 後代の怪物
  ポイニクス(不死鳥)
  コッカトリス、あるいはバジリスク(王蛇)
  ユニコーン(一角獣)
  サラマンドラ(火蛇)

 第三十七章 東方神話、ゾロアスター
  インド神話
  ヴィシュヌ
  シヴァ
  ジャッガーノート
  階級制
  仏陀
  グランド・ラマ
  プレスター・ジョン

 第三十八章 北方神話
  ヴァルハラ宮殿の歓楽
  ヴァルキリオル
  トールおよびその他の神々
  ロキとその子孫
  トールが山の巨人に賃銀を支払ったこと
  トールが槌を取り返したこと

 第三十九章 トールが巨人の国ヨーツンハイムを訪ねたこと

 第四十章 バルズールの死
  バルズールの葬い
  妖精
  ラグメロックすなわち神々の終滅
  ルーン文字
  スコールド
  アイスランド

 第四十一章 ドルイド
  アイオナ
   ギリシア神話系譜(一)
   ギリシア神話系譜(二)
   巻末に
   改版にあたって
   索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

75
ギリシア・ローマ神話の入門には最適な一冊。古代の神々と人間とのドラマがわかりやすく網羅されていると思います。知ってるようで知らなかった神々の物語は、元が多神教ならではだからこそ生み出されたものでしょう。西欧の芸術や文化に触れるには欠かせない知識の宝庫です。現代文学にも影響を与えているのも興味深いです。インド・北欧神話も含まれているのでお得です。2016/05/08

佐島楓

60
古事記・日本書紀との比較のために何度目かの再読。世界中に似たような挿話があるというのは、人間の想像力の範疇だからなのか、それとも・・・。そういうことを置いておいて読むギリシア神話は、やっぱりなんでもありで面白い。2016/05/27

マエダ

51
ブルフィンチのギリシャ神話はかなりの人気がある為読んでみた。予備知識なしだと失礼かもしれないが幻獣図鑑にみえてしまう。2018/10/16

(haro-n)

28
北方神話のみを残して読了。オウィディウスの「変身物語」がベースにあるとのこと。ギリシア神話を幅広く集めてあって読みごたえあり。神話の読み方がよく分からなくて読了に時間がかかった。西洋の作品を鑑賞するための素養として読んでおくと、ハッとさせられるところがいくつかあった。絵画・彫刻のみならず、映画「ユリシーズの瞳」やスザンヌ・ヴェガの「カリプソ」等、鑑賞し直したい。現代の作品と古典の神話との双方がイマジネーションを掻き立ててくれる。2017/05/27

拓也 ◆mOrYeBoQbw

22
神話概要集。ギリシア・ローマ神話を中心に、全訳ではありませんが内容と物語を解りやすく収集した一冊になります。様々な悲劇の起源、オイディプス、アンティゴネ、ニオベ、オルフェウスらの神話や、叙事詩の起源となった『アルゴー号の冒険』『イリアス』『オデュッセイア』『アイネイアス』なども収録。引用の確認なども便利ですが、様々な現代文学も古典の焼き直しだという事を、改めて確認できる一冊でもありますね(・ω・)ノシ2016/02/07

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