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内容説明
帆船シロクマ号での航海の途上,スコットランド近海の小さな入り江に停泊したキャプテン・フリントと子どもたち.年少組が見知らぬ土地を探検しているうちに,土地の原住民とごたごたを起こしてしまいます.一方,ディックはその辺りにはいないはずの鳥の巣を発見.鳥類研究家からたまごを守ろうと奮闘しますが…….
目次
目 次
15 さまたげられた網づくり
16 りっぱな見張り
17 海にも敵、陸にも敵
18 夜の小島へ行く
19 ディックの敵をそらす
20 影 武 者
21 おとりたち
22 包 囲
23 船の博物学者
24 のぞまなかった救い手
25 ロジャのたいくつな一日
26 マクギンティが道理に耳を傾ける
27 おそすぎた!
28 しかし、たまごはどうなった?
29 はやく! はやく!
訳をおえて
休暇の終わりからはじまった冒険……佐々木裕里子
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
たつや
47
休暇の終わりから始まってどうなるの?と思ったら、自然を愛していたと思われる作者らしい展開に新訳で楽しく読めました。全12巻各巻上下二巻なので、読み始めるまでは大変でしたが、気がつけば全巻読了で、あっという間?の楽しい読書でした。でも、もう少し、他の冒険も読みたい気分です。2017/05/23
Die-Go
46
図書館本。読友さんから紹介してもらって、読み進めたこの数ヶ月。興奮と懐かしみが同居している最高の物語だった。そのランサムサーガも、日本で刊行されているものはもうおしまい。続きが読みたいよー。★★★★☆2022/01/27
ユメ
38
初めてイギリスで巣作りをしているハシグロアビを発見したディック。情報を求めたジマリング氏が忌まわしきたまご収集家だったことで、彼はどれほど絶望しただろう。密かに憧れていた大人に裏切られたのだから。船の博物学者としても、オオバンクラブの活動に参加した者としても、たまご収集家が許せるはずもない。そこで、自分が鳥たちの安全を守る方法で巣作りの証明をしようとするディックも、それに加勢する他の子どもたちも誇らしい。彼らの姿には、冒険の舞台となるイギリスの自然をこよなく愛するランサム自身が投影されているように思う。2018/06/25
ぶんこ
38
ハシグロアビを「卵とり」から守りつつ、発見の証明をする為に写真を撮ろうとするディック。それを補佐する仲間達。ゲールの人達に誤解され、陸からも海からも敵に追われるなか、作戦は成功かにみえたのですが。シリーズの主要メンバー揃い踏みの作品で、其々の個性も読み手には判っているので、皆がその個性発揮。そんな中でドロシアが弟のディックを無条件に尊敬し、信頼している姿に心打たれました。またティティとディックが卵を返しに行く場面も感動的でした。シロクマ号は借りた船ですが、月照号はどうしたのか気になります。2017/05/02
シュシュ
24
このシリーズもとうとう終わっちゃった。夏休みが終わってしまったような寂しさ…。子どもってこれでいいんだよなあって思わせる。7人の子どもたちがそれぞれに違っていて(当たり前だけど)自分のリズムを持っている。今回は、物静かな船の博物学者ディックが主人公。鳥を愛するが故に自分のしたことを不安に思ったり、勇気を出して行動したり…。ティティと一緒の最後の場面がよかった。ティティが泣きそうになる場面で私まで泣きそうになった。ティティの繊細さがいつも物語にいい味を出してるなあと思う。2016/03/02