未来を読む - AIと格差は世界を滅ぼすか

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未来を読む - AIと格差は世界を滅ぼすか

  • ISBN:9784569841069

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内容説明

『銃・病原菌・鉄』のジャレド・ダイアモンド氏、『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』のリンダ・グラットン氏、『サピエンス全史』のノア・ハラリ氏……。世界最高の知性たちは、現代の難問と世界の未来について何を語るのか。 ●資源を巡り、文明の崩壊が起きる ●“役立たず階級”が大量発生する ●人生百年時代と都市集積が到来する ●デジタル経済では、人類とサイボーグが融合する――など、慧眼の士が、それぞれの見立てを披露する。それは時にショッキングな内容であり、時に思いもよらない視座をもたらしてくれる。AI(人工知能)と格差が勃興する現代において、私たちはどう考え、何をなすべきか? 知の頂上から見通す未来は、今を生きるわれわれに重要な示唆を与えてくれる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

438
ジャレド・ダイアモンド、ユヴァル・ノア・ハラリ等、現代の知性8人へのインタビュー集。インタビュアーはジャーナリストの大野数基。いずれの識者の展望もけっして明るくはない。副題にあるように、実際にAIと格差は世界を滅ぼしかねないのである。ことにハラリ氏の展開するテクノロジー論は説得力を持つ。テクノロジーの進展による民主主義の凋落、「役立たず階級」の大量発生等、彼の示す未来は暗いというよりは、実際にその通りになりそうだと思われ、そうした時に我々の生き方や将来への希望を描きうるのかという不安におののく。2019/10/07

absinthe

172
ダイアモンド氏、ボストロム氏など高名な知の巨人たちへのインタビュ。人類の将来の展望について、学者間に温度差があるがディベートでなくてよかった。学者それぞれの視点と考えがより深く読める。有名な著作の著者たちということで、期待した。が、やはりテーマに対してページ数が少なすぎる。ここに挙げられた著作はそれぞれ全部読みたい。AIは役立たず階級を増やすのか?ボストロム氏とハラリ氏の見解は異なるが。absintheは楽観的。実際はどうか?2019/05/06

青色夜ふかし

59
未知数の期待感に溢れていた10代〜20代を過ぎ、気づけば言い知れぬ不安感を抱く事が多くなった40代、今日この頃。同世代の秀才ハラリが、この「漠然とした不安感の理由」を知的に交通整理してくれた。このインタビューに答えは書いてない。しかしもっと勉強して子供に伝えなければと感じた。 ●「民主主義を揺さぶっているものそれはテクノロジーだ。スピードが早すぎて、情報量が多すぎて、誰も把握できない。だから未来が予想できず、ビジョンか持てない。ビジョンを示せない民主主義は力を失っている。」2018/07/28

HMax

38
知の巨人8人との対話。豪華な8人の叡智の良いとこどりして、将来の日本の子供たちへの提言として願望を排して読ませていただきました。1.定年制廃止:今の60歳は昔の40歳と体力は同じで20年経験が多い。年齢差別の廃止。2.道州制導入:小さな単位で様々な社会実験行い、多様な社会を作る。3.分からないものは分からない:無知を隠すためにストーリーを捏造するのではなく、科学的研究を続ける意思を育てる。 2019/11/09

きいち

37
なんだかお得な一冊。巨視的な視野で総合性の高い著作を世界に送りだした剛腕の識者たちへのインタビュー集。ダイヤモンドにグラットン、それに読んでいない「サピエンス全史」のノア・ハラリや「経済成長という呪い」のコーエン、「白人の歴史」のペインターがこの先をどうとらえているか、わかりやすく説いてくれる。どの識者も、肩肘はって予測するというよりも、このままの流れだとこういう可能性が高い…と自然体なので、それを踏まえて、自分は自分で現場をもとに考えて、よしなに対応していくしかないわな、とこちらも自然体でいられるよう。2018/10/28

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