角川スニーカー文庫 魔王討伐すら出来る俺、異世界最強の賭博師になる

著者名：セツナセイ【著者】ｍｍｕ【イラスト】

KADOKAWA（2019/01発売）

• ISBN：9784041078358

内容説明

残業続きのクズミはある日、カジノ大国へと召喚される。王女の説明によると異世界人は強力なスキルを得やすいらしいのだが――「す、凄すぎます！　クズミさんは世界を救う英雄になるに違いありません！」魔王すら討伐出来る程の才能を備えている事が判明し、王宮中の期待を集める存在になってしまう。クズミを英雄にすべく世話役を買って出る王女、昼夜問わず誘惑してくるエルフの少女、更には勇者から直々にパーティーへ参戦するよう勧誘され!?　しかし最前線に派遣されたくないクズミは最弱職【賭博師】を選択し、第２の人生はカジノで遊び尽くす事を決意する――最強の賭博師による空前の英雄譚！！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[真白優樹]

カジノ大国に召喚された捻くれた青年が、世界を救いたくないと最弱となり暴れまわる物語。―――最弱、而して裏を返せば最強なり。　ヘラヘラしながら〆る時は〆、賭博の絆で縦横無尽に暴走する。そう、この物語の見所はそこ、誰もが命の限りにどこもかしこも狭いとばかりに暴れている、生の息吹があふれ出している所なのかもしれない。　馬鹿ばっかり、突き進む道は邪道ばかり。だけどそれでも、生を謳歌しているからこそ彼の姿はどこか魅力的に映るのかもしれない。始まったばかりの生活のこの先とは。 次巻も出来れば早く読みたいものである。

2018/12/03

[nawade]

★★★☆☆　OPから世界を救わないために頑張る主人公と勇者に世界を救うお願いをしながらもファイティングポーズからジャブを繰り出す王女の絵面が非常にシュールで面白すぎる。普段はチャランポランだが決めるところは決める王道展開だが、ギャンブルを介して築かれた絆で結ばれたチームクズミのパーティの機動力が凄い。あの状況で幼女にキスしそうになっているのかわからないとか、大勢の観客がいる前でここまで露骨にイカサマをしてるのは不味いだろ！？とか大味なところも目立つが、どもキャラクターも紙面所狭しと活き活きと輝いていた。

2018/12/01

[リク@ぼっち党員]

異世界転移、最強の能力を手にしながら選んだ職業は賭博師。ロクでなしのグダグダ異世界ライフが幕を開ける。どうしょうもないクズだけど、救いようのないクズではない。女の子たちはそのクズっぷりに振り回されながらいい味出していた。クズさと決め時のギャップを効果的に使っていたと思う。プレイヤースキルまで高いのは少しやりすぎ感があったけど、日本が誇る最強の職業『SYACHIKU』ならこのくらいは当然ということか。日本の闇は深い。

2018/12/16

[安中榛名]

勇者様が不憫すぎる…そして1巻で3回も投獄される主人公とは…でもこれくらい清濁併せ持つ主人公のほうが完全無欠より好きだな。

2018/12/03