日本経済新聞出版<br> AIと日本の雇用

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日本経済新聞出版
AIと日本の雇用

  • 著者名:岩本晃一【編著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 日経BP(2018/11発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784532322342

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内容説明

●AI(人工知能)、の普及、ロボット化による雇用破壊が注目の的です。オックスフォード大学研究者の「労働人口の47%は代替される」という分析結果が衝撃をもたらし、世界中で雇用の未来に対する懸念が一気に高まりました。だが、それが本当なのか? 本書は、世界にも例がない、企業への広範な調査、先行しているドイツの調査研究などを通じて、AI、ロボット、IoTによる雇用へのインパクトを明らかにします。結論は、喧伝されている見方とはかなり違うものです。
<雇用減の極端なインパクトはない>
大部分の職は自動化されても人間がこなす部分が大きい。
<雇用は全体として増え、働き方が変わる。雇用の二極化が進む>
IT関連、データサイエンス分野では雇用が増加、製造・物流などでは雇用が減少。中間層が大きな影響を受ける。
<自動化に前向きな日本企業。ルーティン職は自動化>
雇用は専門職・技術職で増加、事務職では減少する。
日本では悲惨な雇用の喪失は起きない可能性があるが、問題は、データサイエンティストなどの専門職の人材不足であり、高スキル人材の育成です。拡がる所得格差を縮小するための所得再配分の強化が必要になることを明らかにします。
●本書の特色:ドイツはじめ世界の先進的な研究をもとに、日本企業へのヒアリング、中堅・中小企業も含め1万社へのアンケート調査に基づき、バランスがとれ、なおかつリアルな展望を描き出します。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おせきはん

11
AIが雇用に与える影響に関する海外の研究成果、ドイツと米国におけるデータサイエンティスト育成の現状などを紹介しています。米国で10~20年内に労働人口の47%が機械に代替されるとしたフレイ&オズボーンの推計が過大だったとしても、ルーティン・タスクから機械に代替されていく方向性自体に変わりはないでしょう。AIを活用しながら人間とAIが共存していくため、今まで以上に人間側の能力が問われていくと感じました。2018/12/19

じょにー

3
技術に関しては不確定要素が多く全ての推計が間違っているという話が印象的だった。未来は誰にも予想できないんだから、何年後には何パーセントの仕事がなくなるかなんて考えてもしかたない。 AIの登場によって増えるのは低スキルと高スキルの仕事で、技術の発展に伴って格差が広がっていくという構図が見えてきた。2019/09/30

kim

2
中スキル層の職が機械、人工知能に代替されることにより、低スキル層の職に落ちる。本当に高いスキルを持つ一部の人と、低スキル職との間での経済的格差が拡大する。ドイツのデータ・サイエンティスト育成では、数学、統計学、情報学が重視される。オンラインでデータサイエンスの修士課程を収めることができる(有料)。学部レベルであれば、無料もしくは少額で学ぶこともできる。2019/12/07

takao

1
ふむ2022/04/25

蟹をこよなく愛する大学生

0
データサイエンティストになるなら、MOOSで学部レベルは学べる、とは書いてあったが、ドイツでの事例のように産業が一体となって即戦力を育てている国に日本は勝てるのか?第四次産業革命に伴った仕事量の変化のグラフが今後の考材になりそう。今流行っているのではなく、20年30年後も必要とされるスキルとは何か。データサイエンスの分野でどのように生き残ればいいのだろう。2021/11/08

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