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内容説明
「20年、30年というスパンで考えたら人間にはどんな仕事も残らない」「アニメやゲームなどすべてのバーチャルキャラクターは、人工知能によって自律的に行動するようになる」。若者が憧れる職業「ユーチューバー」でさえ、AIが取って代わる時代がすぐ目の前に来ている。十分な収入を得て生計を立てられるのは、一握りの才能だけ。「未来格差」を前に、特殊な技能のない私たちはどうすれば生き残れるのか。拡張現実、人工知能の進化、完全グローバル競争で激変する社会と人間の姿を透視する。 【目次】序章 「未来格差」に備える/第1章 未来予測の3大法則/第2章 自分を「盛る」時代/第3章 AIがユーチューバーを淘汰する/第4章 アイドルは新時代の貴族になる/第5章 アマゾンが不動産へ進出/第6章 バーチャルとリアルの恋愛の境界が消える/第7章 AIロボットが家族の代わりに/第8章 人工知能が政治を変える/終章 未来の幸福論
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ニッポニア
69
いつか消滅するんでしょうか。今の仕事の9割がAIに成り代わる、とか言いますからね。そうなんでしょう。来るべき未来に備えて可能性を広く持ち、準備を怠らないこと。我々にできる限られたことです。以下メモ。必要とされていた仕事が失われる代わりに仕事じゃないと思われていたところから仕事が生まれていく。そこそこ食えていた中間のプロはいなくなる。僕らは最新コンテンツ以外に興味がない。大喜利でもAIはプロに勝ってきた。未来は面白がったもの勝ち。生き残るためには、うまくやっている人の役にたつか、機嫌をとるか、どちらか。2022/10/15
k5
62
およそ五年前の未来予測本。話題の多いひとだけに、それなりに読みどころはありますが、コロナ前の本なので芯をくっている感じはしません。最近また未来予測本増えているような気もしますが、コロナの間はなかったのはなんででしょう。2022/11/13
いっち
57
本書出版は2018年。著者は「10年後、日本で活躍しているユーチューバーは誰一人生き残っていないかもしれません」と言う。「2、3年でアイドルや芸人に荒らされ」「10年以内には、グローバルユーチューバー、例えばハリウッド俳優やセレブに荒らされる」と言う。芸能人は参入した。ハリウッド俳優のYouTubeを見るか。最初は物珍しさで見るかもしれないがチャンネル登録するか。AIユーチューバーの住んでいる世界を提供する娯楽が誕生する、と著者は言う。SAOの世界。これが実現したらYouTubeは厳しい。実現してほしい。2022/10/12
ちくわ
50
通読中、一部内容の無責任さに啞然。個人的には佐藤航陽さんの『未来に先回りする思考法』の方が多くを学べたように思う。 今は不確実で不連続な時代であり、変化の速度が逓増しているのは確かだ。ただ一方で、実家に帰省する度に何十年も変わり映えしないと感じる。業務内容は長年さほど変わらず、ゴルフクラブなんて何年も小手先の変更のみ。拡大するネット世界に比べ、現実世界にはおっとり感が溢れている。 今後は年代差、地域差、速度差…そして理想と現実のような『ズレ』とどう向き合うかかな? 自分は時代と苦楽を共に出来れば満足かも。2024/05/03
小木ハム
50
未来予想。半端な人はAIに淘汰されるが、現在の社会システムなら今日明日食べる物に困るほどの生活にはならない。うまくやってる人の役に立つか、機嫌を取って収入を得て、その時その時のトレンドを楽しんで生きればよいといった主張。ただ、今でさえ選び疲れを起こしてるのに、もっと情報量が増えたらストレスフルな社会は治らないんじゃないか…とも心配する。プラットフォームに限らず、企業も、国も、お金も、いわゆる虚構と呼べるものはいつサービス終了するかわからない。一点賭けをしない事と、信用できる無形資産の積み立てが大事かな。2021/04/24