講談社文庫<br> 密室殺人ゲーム王手飛車取り

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講談社文庫
密室殺人ゲーム王手飛車取り

  • 著者名:歌野晶午【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 特価 ¥440(本体¥400)
  • 講談社(2018/11発売)
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  • ISBN:9784062765497

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内容説明

“頭狂人”“044APD”“aXe(アクス)”“ザンギャ君”“伴道全教授”。奇妙なニックネームの5人が、ネット上で殺人推理ゲームの出題をしあう。ただし、ここで語られる殺人はすべて、出題者の手で実行ずみの現実に起きた殺人なのである…。リアル殺人ゲームの行き着く先は!? 歌野本格の粋を心して堪能せよ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんたろー

186
5年以上前に既読で、最近続編2作を読んだ時に本作の詳細を忘れていることにショックを受けて再読(~_~;)この設定を考えて書いたのは10年以上前という先見性に拍手したい。今では当たり前になっている通信環境や理解不能な殺人動機などを想定して、作品世界へ取り込んでいるからだ。主人公は殺人をゲームにしているので感情移入などしてはいけないが、終盤の素性バラシで「なるほど!」と理解した(賛同した訳ではないが)。様々なトリックを駆使した犯罪で楽しませるサービス精神と、軽妙な会話で500ページ超を軽々読ませる筆致も見事。2019/03/25

NADIA

149
殺人という究極のゲームを実行し、互いに謎を解きあうネットサークルの5人のメンバー。ハンドルネーム「頭狂人」の目線で物語は進むのだが、終盤にいろいろとだまされていたことに驚く。終盤は正直「えーーーー」とがっかりしたが(^^;、最後の一文に「!?!?」どうやら続編があるらしい?? しかし、動機がこんな事件が現実に起こったらすごくまずいなあ・・・。迷宮入りしそう・・・。リアルとバーチャルを行ったり来たりする話は結構好きなのかもしれないと自覚した。2017/01/24

gonta19

134
2010/1/16 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。 2019/3/30〜4/2 9年ものの積読本。メフィスト誌で第2弾は読んだ記憶があるが、第1弾はこんな感じだったのか。しかし、ネット上で殺人ゲームを繰り広げるなんて、ちょっと前なら一笑にふしていたが、最近だと、実際あっても不思議ではないよなぁ。最後の終わり方が思わせぶりで、一体どう繋がるのだろうか。2019/04/02

ゴンゾウ@新潮部

133
「殺したい人間がいるから殺したのではなく、使いたいトリックがあるから殺した。」 ネットの世界で繋がった住人による殺人ゲーム。この作品が発表された当時はきっと小説の世界だったはず、遠くない世界では本当に起こりそうで怖かった。2019/02/17

chiru

132
『使いたいトリックがあるから殺す』というアイデア勝ちの作品。 ミステリマニアでデジタルネイティブ的な5人が順に出題者となり殺人事件を起こしリアル推理ゲームを展開。 出題トリックは小ネタから秀逸なトリックまで様々。 ネット上のアバターとプレイヤーのギャップ、大胆なパーソナリティフリーに後半くらくらする。『王手飛車取り』の意味がわかるラスト。 逃げても逃げなくても『ロックオン』である両取りトラップをしかけた犯人。 読み手が積み上げたメインプロットをぶち壊し、続きに向かわせる手法にやられました。 ★4.52018/11/11

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