内容説明
日本を代表する詩人・谷川俊太郎の1970年代~1980年代前半までの代表作を精選した文庫版詩集、第2弾。「ことばあそびうた」「わらべうた」「みみをすます」など、子どもから大人まで楽しめる1冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sin
48
詩人は詩人であり続けるから詩を紡ぐ技を獲るのだろうか?「詩人は鏡があるとのぞきこむ 自分が詩人であるかどうか確かめる」のだと云うが、溢れ出す感情を詩に置き換えても詩人の感性は枯渇してしまわない。詩人の心は飽きる事を知らないのか?初めて接したものに抱いた感動を何度も繰り返し再現するその無垢な眼差しは生まれ持っての才能か?いや案外俗物的な描写も叩きつけてくる。詩の中に頻繁に死を投げかけてくる。『いつか死ねることの慰め』と題された詩は「死にまする」と結ぶ…ホネノミミニトドケ、この哀哭…ご冥福をお祈りいたします。2024/11/23
ロビン
23
自選であったⅠ巻と異なり、Ⅱ巻は詩人で文芸評論家の北川透が選んだ詩集となっている。散文詩で書かれた「定義」、表題作を含む「空に小鳥がいなくなった日」、こどもたちに愛された「わらべうた」など17の大きな区切りで構成されている。日本語という言語のもつ音の楽しさを追及したり、ひらがなで書くことで字面の面白さを味わったりと言葉で遊ぶようにその可能性に挑みつつ、当たり前すぎて麻痺している「もの」を角度を変えた言葉で捉えなおすことで新鮮な感覚を呼び起こしたりと、谷川の詩作はタブーを恐れることもなく、幅広く自在である。2020/11/15
じゅむろりん
18
昨年訃報に触れた時、結構ショックを受けた自分に驚いた。恐らく本好き、言葉好きになったのは氏の影響が少なからずあったのでしょう。だから年初めは谷川詩集と決めてました(詩集Iが手に入らず…)。言葉遊びの中にもブラックが潜み、小説のように官能的で、ポジティブとネガティブを同居させた作品が多い。「時に撮られた子供・いつか死ぬることの慰め・死ぬまでに」がお気に入り。「からっぽの口に何入れようか おしゃぶり 尺八 アヘンの煙管 泥水 キャビア 散弾銃」に心乱されました。2025/01/03
くろうさぎ
14
谷川さんに紡がれる言葉は、生き生きとしていて面白いです。読んでいて思わず音読したくなる『わらべうた』や『どきん』。ハッとさせられる『空に小鳥がいなくなった日』。『コカコーラ・レッスン』も興味深く読んでいきました。特に好きだったのは『りんごへの固執』、『死と炎』、『きりなしうた』、『黄色い鳥のいる風景』でした。2024/01/21
Book Lover Mr.Garakuta
6
心ほんわかほのぼの作品2019/03/30
-
- 電子書籍
- 週刊MONODAS No.1 2025…
-
- 電子書籍
- 虚勢でレベルアップする!【タテヨミ】第…
-
- 電子書籍
- 会社をやめて馬主やります! ― アキコ…
-
- 電子書籍
- キリン(25) ヤングキングコミックス
-
- 電子書籍
- キミが好きとかありえない(3)