内容説明
フジコ・ヘミングは、今でこそ奇跡のピアニストとして世界中で認められていますが、その人生は苦難の連続でした。フジコは苦難に直面した時、運命を呪い、くよくよしていても、何もいいことはないと語ります。本書は、奇跡のピアニスト、フジコ・ヘミングが贈る、あなたの心に響く魂のエッセイです。フジコの暖かい言葉で生きる素晴らしさを歌い上げます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mukimi
100
絵本の登場人物の様な、映画の主人公の様な天才ピアニストフジ子・ヘミング。ロシア人の父と日本人の母を持ちどこへ行っても異人といじめられ、国籍を抹消され難民として異国へ移り、コンサート直前に聴覚を失う、さらりと文章にされているけれど凡人なら人生に背を向けたくなるような地獄を何度見てこられたろう。平穏無事に生きることも望めたけどあえて険しい道を選んできた、時が経てば辛いことも黄金色に輝く、との言葉には励まされる。戦い続ける意味は誰かが教えてくれるものではなく自分自身が己の人生を以て見つけるものだと目が覚めた。2023/10/04
チョコ
70
人生の大先輩、そして、60過ぎてから夢が叶い始めたフジコヘミングさんの一言一言はどれも心にズーンと響きます。軽やかに生きたい今こそ読みたい1冊!2021/11/19
Kawai Hideki
48
海苔猟師のおじさんが、フジコ・ヘミングの「ラ・カンパネラ」に感動してピアノをマスターした話をYouTubeで観て、いたく感動したので本書を手に取ってみた。エッセイ集。フジコ・ヘミングが幼少期に受けた母親からの厳しいピアノ訓練や、混血によって日本でも世界でも意識させられた疎外感、ドイツ留学時代の貧乏生活や難聴による絶望。そして、それでもピアノをあきらめず、チャンスを信じて復活をとげるまでの軌跡。逆境にあっても、夢をあきらめず、日々の小さな幸せをかみしめつつ、前に進んでいこう、と勇気づけられる本。2021/01/11
ユカ
22
フジ子さんのピアノ、優しくてずっと大好きです。わたしも彼女のように、優しさを身につけて表現できるようになりたい。2019/11/25
スリカータ
20
フジコさんが関わった音楽家がバーンスタインやカラヤンなど錚々たる方々で驚いた。くよくよしない力と題しているが、フジコさんのこれまでの著者からの選りすぐりの言葉集の印象を受けた。一度だけフジコさんのコンサートに行った事がありますが、舞台袖から現れた時のオーラが凄かった。晩年でスターになりましたが、元々素質を兼ね備えていたように思います。2021/12/06
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