偽りの「都民ファースト」

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偽りの「都民ファースト」

  • 著者名:片山善博/郷原信郎
  • 価格 ¥1,012(本体¥920)
  • ワック(2018/11発売)
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  • ISBN:9784898317587

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内容説明

今、東京都政はほんとうに
「都民ファースト」なのか

詭弁と先送りで地方自治を弄ぶ
小池都知事の政治手法を
前鳥取県知事と元検事が
徹底的に検証する

はじめに 小池東京都知事の姿勢を問う 片山善博

豊洲移転をストップさせた小池氏の知事としての責任
豊洲市場問題を弄んではいけない
都議選にかまけている閑などない
都知事としてなすべきこと


第一章 編集部編
小池劇場はこうして始まった

小池百合子氏の突然の出馬表明
小池氏の「都知事選出馬表明」記者会見
小池氏と自民党都連の対立
小池氏の正式出馬表明
標的は、都議会のドンと石原元知事
小池氏の圧勝に終わった都知事選
裏切られる小池知事への期待
「都民ファーストの会」発足
千代田区長選と都議会公明党との接近
小池都知事の都幹部と石原元知事に対する責任追及
「都民ファーストの会」の代表就任と自民党離党

第二章 片山善博氏・郷原信郎氏対談【第一部】
小池都知事よ、まず隗より始めよ

都民が求めた「都議会改革」とは
有権者の心をつかんだ「都議会改革」というキーワード
都政の宿痾となっていた「政策推進総本部」
都庁の無謬主義と事なかれ主義
すり替えられた東京大改革のミッション
都知事の仕事はパートタイムでできるものではない
まず隗より始めよ

第三章 片山善博氏・郷原信郎氏対談【第二部】
都知事としての責任と自覚

何をやりたいのかまったくわからない小池都政
移転の是非の判断に「情報公開問題」を持ち込む愚
問題を混迷させた小池劇場
政治情勢が生んだポピュリズムの申し子
本質をとらえないメディアの責任
任期を3年半と区切った真意は何か
二足の草鞋はおやめなさい
前任者への責任転嫁では済まない

第四章 片山善博氏・郷原信郎氏対談【第三部】
小池都政の先にある東京都の危機

都政を一輪車にしてはならない
鶴の一声による移転延期は民主主義の手続き違反
都政をポピュリズムに晒してはならない
法的根拠のない専門家会議
情けない東京都議会
東京ばかりではない地方自治の問題点
首長と議会の関係は是々非々で
PTの正当性に疑問
なぜ、安心の基準を示さないのか
ビュリダンのロバ

第五章 片山善博氏・郷原信郎氏対談【第四部】
変わりつつある小池都政の評価

不見識な突然の「築地再生案」
小池氏が住民訴訟の対象に?
自らの権限と責任を自覚すべき都議会議員
求められているのは「見せる化」ではなく、「見える化」
求められるメディアの役割

おわりに 「小池劇場」の“暴走”が招く「地方自治」の危機 郷原信郎

独裁的な権限行使に走っている小池知事
違和感だらけの石原氏への損害賠償請求の話
安全ではなく安心を強調する小池知事
元知事に対する損害賠償請求訴訟の問題点
独裁化で地方自治は崩壊する

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

謙信公

9
都知事選出馬から都政運営まで、主に豊洲問題に焦点をあてて小池都政の問題点を指摘。小池氏の時流を読む能力は天才的だが、主義主張等は全く見られない。国政への色気が滲み出るように感じる。「情報公開」「透明性の確保」を理念として批判や攻撃に多用しているが、自らの判断・決定のプロセスの透明性、客観性はきわめて希薄。小池劇場での「悪党退治」の巧みな演出に、マスコミも世論もほとんど批判が行われてこなかったが、すべては小池氏が都知事としての自覚がないところから始まっている。あまりに当を得ており納得。腹立たしくなってくる。2021/05/31

チョビ

4
都議連を批判しながら自ら徒党を組もうと言い出す。女は弱いものと言いながら、ジジイいじめは欠かさない。それを黙ってみているマスコミ。小説が苦手な私にもわかりやすすぎる茶番だらけ。それを対談形式でわかりやすく説明しています。しかし、なぜ選挙直前に出すの!もう、という出版社の意図が私にはわからない。そりゃあ、おめえが図書館の本しか読まないからだよ、という声が聞こえそうorz。政治が悪いからだよ(違うって…)。言っとくがウチにはテレビも新聞もありませんよう!2017/09/07

keepfine

2
従来の都議会においては、自民党会派内にある「政策推進本部」が問題だった。主要な政策は都庁各局があらかじめ、この政策推進本部に案件を持ち込み了解が得られてから具体的に予算案に盛り込んだり、条例案の作成に着手する、というプロセスが存在していた。提案者である知事より、都議会自民党議員の方が先に内容を把握した上で各局との協議を通じて修正や調整を経てその内容を固めていた。2021/05/23

Akio Kudo

2
★★★★ 今考えると将来の禍根を予想していたと思える2020/11/17

ままま

2
当時人気だった小池都知事の政治に苦言を呈した一冊。都民ファーストの会勉強のために読んだ。衆議院選を経て小池都知事の影響力は変わったが、今に続く問題や「そういえばこのこと解決してないよね」問題を思い出させてくれた。2018/05/22

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