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内容説明
【アフリカ入門書の決定版が20年の月日を経て大改訂!】人類誕生から混沌の現代へ、壮大なスケールで描く民族と文明の興亡。新たなアフリカ像を提示し、世界史の読み直しを迫る必読の歴史書。変化の激しいアフリカ現代史を新たに書き加え、従来の記述も新しい知見や主張に基づいて内容を大幅に見直した改訂新版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
skunk_c
59
おそらく現在最も手に取りやすいアフリカ通史。旧版もパラ読みもしていたが、今回改訂新版を通読。無文字文化のため口述伝承と考古学的調査に基づかざるを得ない時代についても、かなり掘り起こした議論があり多くの新しい認識を得ることができた。奴隷貿易時代を経て19世紀末の植民地化という欧米との関係の中で、アフリカのそれぞれの人々の立場を前面に出して語ろうとする著者たちの努力に敬服する。本書が優れているのは、各地域・現国家史としてではなく、それをアフリカ史として統一的に捉えようとしているところ。大陸の歴史が見えてくる。2019/12/29
TATA
45
こちらにいると自然とアフリカが近い位置にあることを認識するのだけど、貧困と内戦のイメージしかなく、その歴史とか全く知らないことでこちらの新書を一読。新書と言いつつ800頁程の大著。人類発祥の土地であるが、自らの文字を持たず歴史の記録に乏しくどうしても欧州の史観に流されてきた。その植民地としての過酷な歴史も含めて一級の歴史書として拝読、欧州を含め歴史に対する見方が変わりました。大変有意義な読書でした。2019/05/12
Kentaro
34
二一世紀になってアフリカ経済は、全体として成長率を大きく上昇させ、それまでのイメージを塗り替えるように大きく変わり始めた。二一世紀になって以降、一人当たりの所得も反転して上昇した。中には、新たな産油国赤道ギニアのように、一九九〇年代から年率二〇パーセント近い驚異的な経済成長を遂げた国もある。こうした経済成長は、第一に石油・天然ガスを含む鉱産物や商品作物の輸出に牽引されていた。特に石油市場に大きな影響を与えた二〇〇三年のイラク戦争開始以降、資源・商品作物ブームが世界を覆うことになった。2024/05/06
サアベドラ
33
定評のあるアフリカ通史が20年ぶりに改訂(2018年刊)。現代史の記述とコラム3本を追加し、既存の各章にも細かい修正を加えた結果、薄い新書一冊分ぐらいボリュームが増えている(596p→776p)。歴史系の新書が本書のように改訂されるのは非常に珍しいことで、執筆者たちの気概が感じられる。ただここまで手を加えたのなら、いっそさらに文化史など足りない部分を追加して選書あたりのサイズにしてしまってもよかったのではと思う。2019/01/20
スミス市松
29
新書としては破格の800ページ近いこの通史を読み終えて思うのは、アフリカとは人間の生存をかけた闘いの場であり続けてきたということである。過酷な自然環境の中で人類が誕生し、河世界を中心に多彩な民族・王国の興亡を繰り返しながら砂漠や大海へ乗り出して広範な交易社会を形成してきた。そして奴隷貿易と植民地支配による徹底的な蹂躙・抑圧を受け、不屈の意志のもと独立した後の困難極まる自立経済への道半ばでは紛争や虐殺が頻発し、それでもなお彼らは生き延び、二一世紀の輝かしい発展とその一方で不穏な経済格差を生み出しつつある。2019/03/15
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