内容説明
アルディギア王国から帰還した古城と雪菜たち。だが、ほんの数日間の彼らの不在の間に、絃神島の様子は大きく変わっていた。白昼堂々繰り広げられる魔族同士の争い。市民を守るべき特区警備隊は壊滅し、南宮那月も行方不明になっている。代わりに人々を保護していたのは、領主と名乗る強力な魔族たちだった。
領主選争と名付けられた魔族たちの争い。それは吸血王が率いる謎の組織「終焉教団」が仕組んだ、絃神島の支配権を賭けた厳正なゲームだった。絃神島を分割した81の領地とそこに暮らす人々を、魔族たちが奪い合い、すべての領地を手に入れた「領主」が、絃神島の新たな支配者として君臨することができるのだ。
正体を隠し続けていたせいで、自分が本物の第四真祖だと名乗り出ることができない古城には、領主戦争を止められない。かくして古城は、絃神島全土を舞台とした魔族同士の死闘に否応なく巻きこまれていくことになる。それこそが吸血王の真の目的だと知らぬままに……
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
40
アルディギア王国から帰還した古城と雪菜たち。しかし彼らの不在の間に、絃神島が吸血王が率いる終焉教団が仕組んだ領主選争と名付けられた魔族たちの争いに巻き込まれてしまう第十九弾。「空隙の魔女」や「静寂破り」すらものともしない終焉教団が始めた絃神島の支配権を賭けた厳正なゲームの真の目的。今回は珍しい組み合わせでの行動もあったりで、ヒロインたちもそれぞれの持ち味を発揮してゆく本作らしい魅力に溢れる展開が楽しかったですが、他の真祖も参戦した今回の戦いがどういう結末を迎えるのか、メンツも揃ってきた続巻が楽しみです。 2018/11/11
そのぼん
36
シリーズ第19弾。主人公・古城と仲間たちが絃神島に帰ってくると、内乱が起こっていて…。今回のエピソードは19巻のみで完結ではなく20巻以降に結末が持ち越されているので、ちょっともやもやして読み終えました。早く続きが読みたいです。発売されたら、図書館にリクエストをして自分の番が回ってき次第借りてこなければ!!楽しみに待っています。2019/05/05
中性色
35
8時だよ。今回は領主戦争前編。まぁ前後あることは読み終わってからやっとわかったことだけども。そのためか今回はその舞台セッティングみたいな感じであまり動いてはいないかな。地味に結瞳の出番多かったのはよかったけど。こっからどうまとめるかだけど、どうせだったらあのラーメンマンもとっとと呼んでくれないかな。個人的には夏音と結瞳が好み2018/11/15
まるぼろ
29
さて今巻は、古城達が留守にしていた間に「第四真祖」によって絃神島にて領主選争が勃発していたと言うお話。久しぶりの本編だと思ったら随分と濃い内容の、しかも上巻が出てきてビックリしましたが面白く読めました。絃神島全体が大混乱に陥る話なので今までの登場人物にしっかりと出番があって、そう言った面でも読んでて楽しかったです。最初こそ閑先輩や那月ちゃんがやられてしまってどうなるのかと思いましたが、閑先輩は致し方なかったとしても、最後にはさすが空隙の魔女と言った貫禄で良かったかな、と。第一真祖なんていう→2018/11/13
こも 旧柏バカ一代
28
クライマックスの序章って感じだった。 実際の領主が不在の間に、島が第4真祖を自称するショタに牛耳られて、住民同士が争わされてる状態になってる。帰国直後からいきなり巻き込まれて、バラバラになってしまう主人公達。其処に第1、第2、第3真祖まで島に現れて大混乱になって終わり。2020/09/21
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