内容説明
春は新潟の酒蔵で桜の花を愛で、夏は秩父山系の尾根筋を踏破し、秋は青森に収穫も佳境のリンゴ園を訪れ、冬はオホーツクの海で流氷に眺め入る――。旅から旅への日々は、はや半世紀に及ぶ。酒と俳句はいつでも良き伴侶だった。大町桂月、種田山頭火、若山牧水らを酒飲み詩人の先達と仰ぐ著者は、日本各地をめぐり、出会った人たちと「酒縁」を結ぶ。大衆酒場ブームの火付け役が、独特の感性で綴った紀行エッセイ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
111
TVでお見かけするが、何やってる人かよくわからない。地方のいい居酒屋に行くと、吉田類が来た、とか言われてたりする。 俳人? 江戸最大の、のん兵衛俳人は、其角2024/09/20
chanvesa
31
「共に惑おう。汝、悟るなかれ」(31頁)は、不惑の年代を越えた人のみが言うことのできる、暖かい言葉だ。こういうことが言える人はかっこいい。同じ雰囲気の言葉は「人が過去のしがらみから解放されていないなんて、健全なわけがない。」(152頁)だ。『星の王子さま』に出てくる酔っ払いのおやっさんは、恥じているのを忘れるために酒を飲み、そして、何に恥じているのかと言えば、飲むことを恥じている。「酒場放浪記」で類さんがお店を出て、はしごするお店を探しに行くことを語る時のはにかんだ笑顔には、少し恥じらいがある気がする。2015/04/26
tama
27
図書館本 初吉田 複数の知合いが話していたので、つい。かっぽ酒で焼酎に燗をする話が。ちょっとやってみたい気もするなぁ。山の遭難遺体の搬送に棺使用は法律上認められず、運転席脇に仰向けに横たえて運ぶ。ぎょえー。いい感じのポイントをつかむし、文章もうまい人だなぁと思う。俳人だからこそなのかな。テレビも本ももう一作くらい試してみようかと思う。実物とお付き合いするのはちょっとなんですけどね。どうもうるさそうで。2016/07/11
りょうけん
19
<新> 今作は中部西日本を主な活動範囲とする僕としては全く知らない新聞なのだが 主にニッポン北東部方面の幾つかの地方新聞誌上に週刊で連載したコラムの様なモノ(多分 エッセイ と云っていいでしょう)を集めた本なのです。で 多分本書が文藝分野においては吉田類の代表作になっているのではないかと思しいのです。なんたって「新書」ですから。 2025/03/26
テイネハイランド
18
初出2011.2.4~2014.4.8「新潟日報」朝刊、「北海道新聞」夕刊の連載コラムをまとめたもの。著者の吉田さんは、週に一度のTV出演だけではなく、全国各地のイベント・講演会にと、自宅で腰を落ち着ける暇もほぼないくらい、大変精力的に動き回っていらっしゃるご様子。日本一忙しい60代後半の男の一人ではないでしょうか?そんな吉田さんの紀行エッセイは、俳句を嗜まれるだけあって、無駄がなく情報量が多い内容。吉田類に仮装するパーティーグッズが巷で売られているという話題も出てきました。2017/02/01
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