内容説明
政党の離合集散が続く近年の日本政治。はたして1994年に行われた選挙制度改革は,期待通りの効果を日本政治にもたらしたのだろうか。本書は,制度変化から議員行動,政党組織,政党政治に至るまで,制度改革後の日本政治の変化を包括的に分析する。
目次
序 章 本書の目的
第1部 文脈と理論
第1章 選挙制度改革と現代日本の政党政治
第2章 議員,政党組織,政党政治
第2部 制度と環境
第3章 小選挙区比例代表並立制の定着
第4章 政党中心の選挙環境への変容
第3部 議員行動
第5章 個人中心の選挙区活動,選挙運動の持続
第6章 族議員の変容
第4部 政党組織,政党政治
第7章 分権的政党内制度の変容と持続
第8章 事後調整型政党政治の持続
第9章 執行部主導型党内政治への変容
終 章 選挙制度改革は何をもたらしたのか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
spanasu
2
良書だった。小選挙区比例代表並立制のもとでは、政党ラベルの正負・党首が権限を強化するかの2つの分岐点で、4つの経路と3つの帰結があるとする。例えば、民主党は、政党ラベルが負かつ党首評価が低く凝集性も低いなかでも執行部の権限強化・規律を進め、離党や党内対立が生まれ、自民党はもともと党議拘束に肯定的ゆえに事後調整が可能であり、また政党ラベルが正・党首評価が高いときには執行部の権限強化が進んだ、ということになる。野党第一党は凝集性を高めるか執行部強化を諦めるかしないと難しそうということだろうか。2020/08/15
立浪和義
0
また借りる価値あり。買うかどうかは要検討。2024/12/12
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