内容説明
11代目片岡仁左衛門から6代目中村歌右衛門まで、伝説として語り継がれる看板役者や渋い魅力のバイプレイヤーなど、昭和の歌舞伎の名優たちの魅力にせまる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bapaksejahtera
9
再読。十一代目團十郎の項目で、著者はこの役者を観ることのできなかった無念を述べると共に、昭和40年代後半から五十年代にかけてが近来歌舞伎の最も充実した時期と述べている。私より数年年若な著者による本書では、わずかに3分の一がこの時代の役者についての記述である。私も散漫ながらこの時期に頻繁に歌舞伎を観たのだが、不敏にして実感はない。2025/03/10
bapaksejahtera
8
私は新しい歌舞伎座には杮落としから2度しか見に行っていないのでファンとは言い難い。しかし昭和の名優を謳う以上知った役者の話もあろうかと読んだが、観た記憶があるのは最後の10人程。つくづく昭和は長い時代であったということだ。著者は私よりも数歳年若だがローティーンの頃から観ているようである。しかし本の体裁が列伝仕立てでかつ芸風を見たように述べる形をとっているので、記述にはやや背伸びをした無理が感じられる。著者も既に老年。団塊世代もまだ生き残っている。著者の実見した役者を、少し人数増やして書いてくれたらと思う。2021/07/20
海戸 波斗
0
昭和過ぎて、誰が誰だか分んなくなってる。そんなにファンではないんだろうな。ごめんなさい。じいちゃん、私は志を継げなかった。2016/11/17