内容説明
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洗朱、花色、縹(はなだ)色、京紫、香(こう)色などなど、日本の色には独特の名前があります。和装の達人・染織研究家として著名な著者が、長年の経験と研究をふまえた簡潔な解説で、約50項目の基本色を中心に、美しい日本の色彩世界を紹介。美しい和の写真と、名前と対応させた色彩が、実用にも役立ちます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
れみ
81
日本の色の名前を和の装いとともに紹介する本。写真が綺麗で文章も読みやすいけど、文章に登場する色が全てサンプルで紹介されているわけではないので他の本も参考にしながら読みたいかな。若い頃に父親から染色を学び海外生活とそこで服飾について学んだ著者。なんと2020年の東京オリンピックのときには100歳になるとか!これからもますますお元気で日本の文化を広く伝えていっていただきたいです。2016/10/04
sora
10
美しい。昔から日本古来の色が好きで学生時代は古語辞典の付録?の色名(色付き)を取って学んだりした。学生時代から長い月日を経て再び触れてみると、またまた勉強になることがたくさん。知っている色も改めて勉強。色名は知っていてもちゃんとわかっていなかった色もたくさんあって、日本の色名は本当に深いなぁと思った。写真付きで眺めているだけで心がホッと落ち着く。購入した本なので、リラックスしたいときにまた読みたい。2016/12/25
hisaos
3
和の色と和装がテーマ。右頁に美しい和装の写真、左頁にテーマの色とその近縁色の解説となっている。テーマの色にちなんだ和歌や著者の昔語り、そして著者の専門である和装や染め色に関する話などを交えて和の色に親しませてくれる。最近の若い人は〜がわからないらしいという物言いが目立つが、この本を書いたときに著者は既に傘寿を越しており、嫌味というより若い人との感覚の違いを淡々と記しているような語り口である。和装の用語がふんだんに入るため姉妹編にあたる「文様の名の物語」や和装の参考書が欲しい。2013/08/04
れどれ
2
はぁ素敵…ひたすらうっとりする。繊細に分化された色々に耳慣れない和名が付されているのだから学識としても受け取れるはずなのに、色を認識するための手続きが一々なまめかしく、どうしても恍惚が先立ってしまう。写真もいい。和装の生地、紋様の厳選も見事で、みとれる。目。目があって良かったと思える。2019/05/27
bookmari55
2
色の和名、とても細かに名付けされていることにびっくり。各色の説明にその色を使った着物の写真が掲載されているのだけど、それがとても素敵。2015/10/17