内容説明
米中貿易戦争は最終的にはトランプ大統領の勝利に終わり、今後、中国は共産党独裁放棄か経済崩壊かを迫られ、イバラの道を歩き始めることになる。また、開戦直前までいった米朝関係も、ガチンコ勝負だった米朝首脳会談を契機に、やがて中・北・韓VS日・米に分かれるだろう。
一方、国内ではいよいよ本格的な賃金上昇が始まるが、働き方改革が進む中、国民自身も時代に合わせた生き方が必要になってくる。
それにつけても、“出口論”を語りたがる財政緊縮論者はバカばかりだ。私は予測が当たるのではない。数字に基づき、正しく計算しているだけだ。だから、ちゃんと計算できれば、答えは私と同じになるはず。それが違うのは、その経済学者が数字を読めないからだ。
図表33点収録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もりやまたけよし
18
昨今の政治経済状況に合わせた評論です。金融政策の観点は専門なだけにわかりやすい解説です。2019/02/16
templecity
10
日中の貿易戦争が深まると、米、中、そして周辺国である韓国やロシア、欧州などが日本になびくことになり、日本が漁夫の利を得ると元大蔵官僚の著者が述べる。消費税を上げなくてっも日本の財政は世間が言うほど危機的ではない。バランスシートを見ると説明できるが、それを表立って報道する報道機関は無い。そんなことをすれば記者クラブ追放になってしまい、政府・官僚としてはタブーな話なのである。 2019/02/11
モビエイト
3
米中貿易戦争の幕開けになりましたが、トランプ大統領の方が一枚上手であるとの事。中国がアメリカを経済、軍事的に抜く事は許す事は出来ないので潰しにかかったと言った方が妥当であると思います。消費税増税により景気が腰折れしないように様々な政策を安倍政権は考えているので上手くいってくれればと思いました。2018/11/23
モーモー
2
米中貿易戦争が幕開けすると、主に中国のダメージが大きいとのこと。 タイトル意外の経済テーマも記載あり。一番注目したのは消費税増税対応について。 2006年の量的緩和政策の緩和による経済の腰折れのような失政は繰り返さないことを願ってます。2019/02/03
ニライカナイ
1
毎度の高橋節炸裂。ところで、あとがきのp223に「およそ、発生確率が5%以下のことをいちいち気にしていたら何もできないだろう。」とあるけど、これってよくある20人に1人タダ!っていうのには、期待してはいけないってことですね。2018/12/16