創元SF文庫<br> 移動都市

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創元SF文庫
移動都市

  • ISBN:9784488723019

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内容説明

【『モータル・エンジン/移動都市』映画原作】トムは移動都市ロンドンに住む、ギルド見習いの孤児。久々にロンドンが獲物を追って疾走中だというのに、博物館で陳列品のほこり払いだ。我慢できずに仕事を放りだし、けんか騒ぎまでおこした罰に、最下層での作業に追いやられてしまう。そこで出会ったあこがれの史学ギルド長は、親しく声をかけてくれたばかりか、捕獲した町の解体作業の監視に同行させてくれた。天にものぼる心地のトム。だが、ギルド長の命を狙う謎の少女ヘスターを助けたことで、彼の運命は一変する。大きな都市が小さな都市をむさぼり、大都市同士が共食いする奇怪な世界を舞台に、たくましく生きるトムとヘスターの冒険を描いた、傑作シリーズ第1弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

203
面白かった!ローテクとハイテクが微妙に混じったスチームパンク風ファンタジー。醜い少女と勇ましくないヒーローの物語。展開は速いが場面がそれぞれ印象に残りやすく工夫がされている。映画は観ていないが映像が浮かびやすく読みやすい。楽しくて一気読みしてしまった。人間は食べて糞して生きてるんだな、とエンタメながら深く意識させられた。綺麗ごとの一面と生きることの闇の部分が表裏一体。人物の造形もしっかりした感じがする。2020/05/24

夜長月🌙

59
最終戦争から1,000年後の地球。人類は限られた資源のもと大都市そのものに巨大キャタピラを着けて移動しながら生活しています。厳しい環境の中、都市は都市を襲い略奪することで成り立っています。途中で出てくる脳だけをロボットに移植され、記憶を消され殺人マシーンとして生きる「ストーカー」が悲しい。そして過去の産物である大量破壊兵器のために流される血が多すぎます。映画化され2019年公開予定。動く大都市の映像は確かに見応えありそうです。2018/11/27

ヘラジカ

41
"100 Great Works OF Dystopian Fiction"より。今年最終巻(邦訳)発売と映画公開が控えているとのこと。移動する都市という発想はまあありきたりだが、全世界が移動する街だらけで弱肉強食のシステムが確立しているという設定は奇抜で面白い。物語は映像化を念頭に置いているのかと思われるほどに活動的で、陸海空を舞台とする展開はジブリっぽくて飽きさせない。少しく感じられる"甘さ"も終わり方の無常感によって引き締められている。次巻以降はまたストーリーの質が上がるとのことで非常に楽しみだ。2018/04/05

星落秋風五丈原

33
映画版と原作と異なる点 1.悪の親玉はロンドン市長チャドリー・ポムロイだが、映画版ではヴァレンタインの暴走。 2.上記の行為も含め、ヴァレンタインが映画版ではかなり悪者になっている。原作ではポムロイに逆らえない設定。 3.ヴァレンタインの娘キャサリンの性格は映画版・原作同じだがラストが異なる。 4.映画版では対決シーンでヴァレンタインがへスターに父親宣言しているが、原作ではキャサリンのみ。しかも「もしかしたらそうかも」程度。 5.アナ・ファンとヴァレンタインの対決場所の違い。2022/06/05

fukumasagami

29
小型移動都市は今や目と鼻の先だった。上層で駆けまわっている住人の蟻のような姿も見て取れる。ロンドンにのしかかられそうなのに隠れる場所もないとは、さぞ恐ろしいにちがいない。いや、同情などする必要はない。大都市が共食いするのも、大都市が小都市をむさぼるのも、小都市が静止集落をたいらげるのも、すべては自然の摂理。それが都市淘汰主義だ。偉大なる工学士たるニコラス・キルケがロンドンを世界初の移動都市に生まれ変わらせてから千年というもの、世界はこの法則のもとで動きつづけている。2019/01/21

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