ヒーロー文庫<br> 異世界落語 5

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ヒーロー文庫
異世界落語 5

  • ISBN:9784074354948

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内容説明

落語を愛する声優・関智一も大絶賛! 今度は魔族に落語を披露!? 待望のコミックス第1巻も発売!

サイトピアを南下した場所にある、マドカ大陸――通称「魔大陸」。
人類の敵である魔族が住み、今も戦争を繰り広げている因縁の敵国。
その魔族の国マドカピアに、現代の噺家、楽々亭一福はいた。
サイトピアに間者として紛れ込んでいたアヤメの暗躍によって
マドカピアに拐われた一福は、ラッカとクランエ達の必死の救出作戦も失敗し、
単身で敵地の中心に取り残されていたのだが……。
「それでは毎度ばかばかしい噺で一席でおつき合い願います」
一福が扇子でトンと、舞台を叩く。
その瞬間――世界が、変わる。
一福は魔族を相手に、変わらず落語を演じ続けていた。


朱雀 新吾(スジャクシンゴ):福岡県在住。関西大学卒業。大学時代は落語研究会に在籍。卒業後は伝統芸能に関わりたいとの思いから劇場などで大道具として働くかたわら、小説の執筆に勤しむ。

深山 フギン(ミヤマフギン):漫画家・イラストレーター。主なコミック作品に『オーバーロード』『未来デリバリー 小さなアシモフと緑の忘れ物』など。

柳家 喬太郎(ヤナギヤキョウタロウ):『今おもしろい落語家ベスト50』(文藝春秋)では第1位に選出されるなど、現在の落語界を牽引する一人。“今もっともチケットの取れない落語家とも言われる。1963年東京都生まれ。 書店勤務を経て、柳家さん喬師匠のもとに弟子入り、落語家の道に進む。 2016年には映画『スプリング、ハズ、カム』で初主演を果たすなど活動の幅を広げている。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

すがやん

21
咄家は落語をするだけだが、世界を変えて行くという展開が、マドカピアに場所を移したことで、一巻に戻ったみたいで分かりやすく面白い。訳ありっぽい一福の過去、魔族の呪いなど、謎はそのままに次巻へ。気になるな~2019/06/06

ホシナーたかはし

10
正直、マドカピアでの芸の方が、自由度があるような気がする五巻。一福の過去に何があったのか、次回辺りで開示されると良いのですが。ネット版を書籍化するにあたり、読みやすく、かつ再構築されているところが良いですね。2018/11/07

彩灯尋

9
舞台が変わっても一福は一福のスタンスを貫いてくれるところになんだか安心してしまう。過去はとても気になるがなんだか不穏な感じ。闇が深そう。一福の過去を知りたいような、知りたくないような。【使われている落語】胴乱の幸助/始末の極意/らくだ/はてなの茶碗/皿屋敷/心眼/親子酒2022/10/21

海星梨

4
KU。一福さんの本心は何処にとか言ってきましたが、これはあれなんですね。奥さんか恋人かはたまた片思いか分かりませんが、大切な人を亡くして、落語しか無くなったとかいうあれっぽいですね。あと2冊でそこらへんも見せてくれるのかな? 2021/10/25

qoop

4
ゆっくりとだが巻を重ねるごとに世界の見え方が変化していく王道パターン。ここへ来て主人公の過去に光を当てたのは、待ってましたの感あり。あえて主人公を落語マシーンとした造形の謎解き、次巻以降の楽しみ。この部分と落語改作とをどうリンクさせるか、期待。博多座に勤める(今も?)著者だけに歌劇ネタにはニヤリとさせられる。「愛の輪舞曲」……あぁ死が足りないんだな、とか。2018/12/27

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