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内容説明
死にたくなったらこれを読め! 生きるのが辛い時はちょっと哲学を。時空を超えて旅するショーペンハウアー先生の思想を、美しい女性と、道に迷う若者の恋の物語に仕上げました。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Sobbit
8
他のレビューによると、原典と違うのではということだったので、あまり真に受けてはいけないのかな?とも思うが、良い本だった。特に、人間は感情を味わう肉体に受肉している以上、感情に左右されるが、そこから脱却する(=解脱)ことが重要であり、自殺することは解決策にならないというところの説明が分かりやすかった。2022/12/29
のっち
7
☆☆☆ 別に病んでいるわけではないのですが…。私たちの楽しい思い出や苦悩は全て脳の作り出した幻想にすぎない。この世の全てに「意志」は宿り、中でも人間は意志によって受ける苦痛が他の生物よりも凄まじく大きい。これが人間が自殺を選んでしまう理由だ。生きようとする意志が強すぎる人ほど、逆説的に自殺をしてしまう、この矛盾。解決策は意志からの離脱。しかし、これがなかなか難しそう。何となくショーペンハウアーの言いたいことは分かったかなというレベルなので、原典もぜひ読んでみたい。理解の浸透の仕方は違ってくるはずなので。2019/01/02
shimashimaon
5
面白い。『幸福について』よりも根元的な内容になっていると思います。私はなぜこうして存在するのか。あらゆるものを成り立たせている根本原因はあるのか。ということが西洋哲学の主題の一つですが、本書でショーペンハウアーは「世界は表象にすぎない」、その根本原因は「意志」であると説明します。その「意志」はいわゆる自由意志ではなく、私たちに不断の努力を求めるので苦痛しかもたらさない。だから「意志」からの解脱が必要だということです。仏教のようです。唯識で説明するなら「意志」は「阿頼耶識」ということになるでしょうか。2022/10/13
かおり
4
自殺、頭に何回よぎっただろうか、この本は漫画だから簡単に表されてる感じがしてちょっとやだったし、私の気持ちがわかってたまるかとも思ったし、しっかり説明されていて、すこし昔の自分が恥ずかしくもなった、自殺についてここまで分析している人が昔にいたのがすごい2020/01/19
がみぱん
3
表紙のインパクトだけで中身が薄いなと感じました。 結局のところ自殺に対する考え方の一つを提示しただけで救いを求めて読まない方が良いと思います。 学術文庫だったのでちょっと期待して読んだのがいけないのかもしれませんが・・・。2021/08/20